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録画に強く、ゲームにも強い REGZA新「Zシリーズ」詳報B-CASカード2枚挿し(1/3 ページ)

» 2009年09月17日 01時58分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 東芝が9月16日に発表した“REGZA”の2009年秋モデル(→東芝が“REGZA”を一新、5シリーズ25モデルを投入)。5シリーズ全25モデルという大所帯の中には、フラグシップモデルとして「ZX9000」「Z9000」という2つの“Zシリーズ”も含まれている。

photophoto 55V型のZX9000(左)とZ9000(右)。従来の「ZH」型番は「ZX」に統合され、ZX9000シリーズはLEDバックライトと500GバイトHDDの両方を備える、よりぜいたくな仕様になった

 両シリーズとも、外観こそ従来機とあまり変わらないが、地上デジタルチューナーの追加によって実現した「見ながらW録」や、USB HDDの4台同時接続など録画機能中心に強化。さらに遅延時間を短縮したゲームモードを採用して「ゲームに最適なテレビになった」(同社)という。製品企画および開発担当者のコメントを交えつつ、強化ポイントを詳しく紹介していこう。

photo 発表会の様子
型番 実売想定価格 発売時期
55ZX9000 60万円前後 11月上旬
46ZX9000 50万円前後 11月上旬
55Z9000 47万円前後 11月中旬
47Z9000 37万円前後 11月中旬
42Z9000 30万円前後 11月上旬
37Z9000 25万円前後 11月上旬

 外観は、一見して分かるように従来機のデザインを踏襲した。変わったのは、ZX/Zともにフレーム部のグラデーションが黒くなったこと。これまでよりもシックな印象で、そこはかとない高級感をプラスしている。スタンドの形状も変わらず、ZXは“木の葉”を思わせるリーフスタンド、Zはおなじみのブーメランスタンドを採用した。

photophoto Zはおなじみのブーメランスタンド(左)。フレーム部のグラデーションが黒くなって高級感を増した(右)

 液晶パネルはどちらも表面が光沢処理された「フルHDクリアパネル」だ。画面を映していない状態では映り込みも見えるが、今回はAR(Anti-reflection)コートを施して“映り込み光量”を6割カットしたという。液晶パネルは、従来通りZX9000シリーズがVA方式、Z9000シリーズはIPS方式となっている。

 液晶テレビ本体が従来機種のデザインを継承しているのに対し、大きく姿を変えたのが付属のリモコンだ。「レグザリモコン II」と呼ばれる新型リモコンは、これまでの特徴であった“BSダイレクト選局ボタン”を廃し、代わりにプラスチック製の数字キーを大きめに配置したシンプルなデザイン。方向キーも「携帯電話のトレンドを取り入れて」(同社テレビ事業部グローバルマーケティング部の本村裕史参事)、四角い形状となり、テレビ本体と同様に高級感が増した。

 ユニークなのは、使用頻度の低いボタンを隠しているカバーがスライド式となり、開けても全体の大きさが変わらないこと(開いてもどこも出っ張らない)。最近のリモコンは、初心者層に訴求するために表面のボタンを削減する傾向にあるが、ボタンを隠しすぎると日常の使い勝手にも影響する。しかし、このスタイルであれば、「中のボタンを良く使う人は“開けっ放し”でもいい。リモコンの大きさは変わらず、デザインのまとまりも良好」(本村氏)。最近の“カンタンリモコン”に不満を感じているユーザー層にとっては、うれしいアイデアといえそうだ。

photophotophoto レグザリモコンIIは、四角いカーソルキーとスライド式カバーが特徴。BSデジタルのダイレクト選局ボタンはなくなったが、従来はなかった「番組説明」ボタンなどを備えている。なお、BSダイレクト選局ボタンを廃止した理由は、「これ以上、BSデジタル局が増えると、さすがに対応できなくなるから」(本村氏)

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