東芝は9月16日、液晶テレビ“REGZA”の2009年秋モデル新製品を発表した。スタンダードモデルの「A9000」からフラグシップの「ZX9000」まで、5シリーズ計25モデルをラインアップ。継続販売はA8000シリーズの一部のみという全面リニューアルになった。9月下旬から順次発売する予定だ。
5月に導入されたエコポイント制度により、国内の薄型テレビ市場は全体が大幅に伸長しているが、中でも東芝“REGZA”は対前年比250%(2009年5〜8月)前後と他メーカーを大きく上回る。この勢いを持続させるため、2009年秋モデルでは全シリーズに40型以上のモデルを設けるなど大画面モデルを拡充、エコポイント需要に対応する。また、“録画”機能をボリュームゾーンのスタンダードシリーズまで広げた。新製品25モデルのうち、実に21モデルが内蔵HDDもしくは外付けUSB HDD(別売)により、録画機能を利用できる。
「2008年以降、録画対応テレビは急速に浸透している。2009年上期に販売されたテレビのうち、全体の17%にあたる87万台が録画対応機。下期には4台に1台は録画対応テレビになると見込んでいる」(東芝デジタルメディアネットワーク社テレビ事業部日本部の岡田淳部長)。
LEDバックライトを搭載するREGZAのフラグシップ「ZX9000」シリーズは、従来のZHシリーズを統合するかたちで500GバイトのHDDを内蔵した。サイズは46V型と55V型の2種類で、液晶パネルはどちらもVA方式。光沢のある「フルHDクリアパネル」を採用している。外観は従来機を踏襲しているが、フレーム部のグラデーションが目立たないデザインになった。
一方のZ9000シリーズは、37V型から55V型までの4サイズをラインアップ。IPS方式の液晶パネルに光沢コートを施したフルHDクリアパネルを採用している。バックライトは通常のCCFL。120Hz駆動と黒挿入を組み合わせた「Wスキャン倍速」で動画性能を改善する。HDDは内蔵していない。
XZ9000/Z9000シリーズ共通の仕様として、新たにUSB接続の外付けHDDを同時に4台接続できるようになったことが挙げられる。もちろん従来通りNAS(LAN HDD)も8台まで接続可能。録画用のストレージを柔軟に拡張できるようになった。
また地デジチューナーを3基搭載したことで、W録(2番組同時録画)しながら別のチャンネルを視聴できる「地デジ見ながらW録」を実現した。このため、B-CASカードは2枚になっている。
このほか、超解像技術は「レゾリューションプラス3」へ、自動画質調整機能「おまかせドンピシャ高画質3」にそれぞれ進化。ゲームプレイ時の遅延時間をさらに短縮した「ゲームダイレクト」など、新しい機能を多く搭載している(→録画に強く、ゲームにも強い REGZA新「Zシリーズ」詳報 )。
型番 | 55ZX9000 | 46ZX9000 |
---|---|---|
画面サイズ(解像度) | 55V型(フルHD) | 46V型(フルHD) |
内蔵HDD | 500Gバイト | |
チューナー構成 | 地上デジタル×3、BSデジタル・CS110度デジタル×2 | |
HDMI入力 | 4 | |
実売想定価格 | 60万円前後 | 50万円前後 |
発売日 | 11月上旬 | |
型番 | 55Z9000 | 47Z9000 | 42Z9000 | 37Z9000 |
---|---|---|---|---|
画面サイズ(解像度) | 55V型(フルHD) | 47V型(フルHD) | 42V型(フルHD) | 37V型(フルHD) |
内蔵HDD | なし(USB HDD、LAN HDD対応) | |||
チューナー構成 | 地上デジタル×3、BSデジタル・CS110度デジタル×2 | |||
HDMI入力 | 4 | |||
実売想定価格 | 47万円前後 | 37万円前後 | 30万円前後 | 25万円前後 |
発売日 | 11月中旬 | 11月上旬 | ||
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