クリスマスイルミネーションの季節。LEDによるイルミネーションが主流になり、以前より色鮮やかで華やかになってきた。
今回は「カレッタ汐留」のイルミネーションイベント「Blue Ocean」に行ってきたのである。もう、大人気ですごい人。イルミネーションというよりは、音と光のショーイベントである。
イルミネーションといえば夜景で、夜景といえばきれいに撮るには三脚が必要、なのだけど、気合が入ったイルミネーションは普通の夜景よりずっと明るいので、実はなんとかなるものである。
三脚のメリットはシャッタースピードを遅くできるので、絞り込んで撮れること。ある程度絞り込んだ方が夜景はきれいに撮れるし、人を撮るときも絞り込んだ方が背景のボケが小さくなるので、人もイルミネーションもという欲張り撮影ができる。逆に、三脚はとっさに撮影アングルを変えにくい、人が多いと三脚が邪魔になるので場所の確保が非常に困難、というデメリットもある。
まずは三脚使用編から。夜景を撮るときはISO100でF8〜16。人を一緒に撮るときはフラッシュを使う。もちろん、フラッシュは「スローシンクロ発光」にすること。
セッティングが面倒であれば、多くのカメラが持ってる「夜景+人物」モードにすればいいだろう。ただし、シャッタースピードは通常の夜景より速めに。さすがに4秒も10秒もかかってては被写体がじっとしてられないもの。
で、ISO感度400でF16に絞り込んで焦点距離38ミリで基本的な人物+イルミネーション写真を撮ってみたのがこれ。シャッタースピードは1/2秒。ツリーがちゃんと入るように彼女を配置して、真正面から撮ってみた。
イルミネーションのように人がたくさん集まる場所では、被写体との距離をあまり取れないので全身を入れようとか思わない方が吉。全身を入れるにはちょっと離れねばならず、他のお客さんの迷惑になったり他の人がカブっちゃいやすいのだ。ある程度近距離で、うまく顔も背景も入るように撮るといい感じになる。
一度撮ってみて、露出補正とフラッシュの発光量を調整した方がいいかもしれない。カメラ任せでうまくいくこともあるし、フラッシュが強すぎたり、弱かったりすることもあるから。
あとは、アングルを微調整。
例えば「caretta」という後ろのサイン。これを入れるとどこで撮ったかも一緒に記録できて楽しいけれども、明るいので目立ちすぎる。特に頭の上に入っちゃってるのがよくない。かといって、人も多くて簡単に撮影場所は変えられない。
そんなときは上下のアングルをいじってみる。ちょっとしゃがんで低くすると、サインが頭の後ろに隠れて気にならなくなる。
撮るときは、どうしても彼女とイルミネーションという撮りたいものに集中するので見逃しがちなのだ。撮ったら液晶モニタでちょっと確認するとよい。
次は絞り値を気にしてみる。
絞りを浅くすると背景のボケが大きくなるが,シャッタースピードを上げられる。人をメインで撮るときにいい。逆に絞り込むとシャッタースピードは遅くなるが背景のボケが少なくなる。
ちなみに今回はデジタル一眼レフを使ったが、コンパクトデジカメだとボケが少ないので絞り込みについてはあまり気にしなくていい。
背景がどう写るかを決めるのは画角。広角側だと広い範囲が写り込むし、ボケも少なくなる。望遠側だと写る背景が狭くなり、ボケも大きくなる。画角も気にするべし。
広角気味で撮るときは上下のアングルが大事になる。低い位置にイルミネーションがあるときは上の写真のように、少し高い位置から背景を広く。
そうこうしているうちに空にレーザー光線が。これは低い位置から撮った方が迫力が出ていい。そんなときはローアングルで。彼女にもしゃがんでもらい、下から見上げてみた。
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