低価格化が進んで購入しやすくなってきたLED電球。4月からはエコポイントをLED電球に交換する場合の優遇措置(店頭利用において、ポイント点数が半分ですむ。例えば、4000円のLED電球は2000ポイントで交換できる)も始まるため、かなり注目を集めそうだ。
そこで今回は、各社が販売しているLED電球のうち、ベーシックモデルの比較をしてみよう。集めたのは、東芝ライテック、シャープ、パナソニック、NECライティングの製品で、白熱電球60ワット相当の白色タイプ。スペックや形状、光り方など各社とも傾向が分かれるので、購入する際にぜひ参考にしていただきたい。
取り上げるのはシャープの「DL-L601N」、東芝ライテックの「LEL-AW6N/2」、パナソニックの「LDA7D-A1」、NECライティングの「ELL6N-100V」。いずれも白熱電球で60ワット相当の白色タイプだ。調光機能の付いた照明器具には取り付けられないベーシックモデルということで価格も手頃になっており、最初に買う1つとしては最適だと思う。ただしELL6N-100Vについては、直下照度で60ワットとうたっているものの全光束は350ルーメンとほかの3製品よりも低い数値。このため、メーカーも“白熱電球40ワット相当”とパッケージに書いている。
これら4機種とは別に、参考商品としてエコリカの「ECL-HPL60WH」も取り上げる。こちらは光が拡散しないスポット光タイプということで、勉強や読書向けの局部照明として使うことを想定した商品だ。
それではまずスペックを見比べてみよう。
シャープ DL-L601N |
東芝ライテック LEL-AW6N/2 |
パナソニック LDA7D-A1 |
NECライティング ELL6N-100V |
エコリカ ECL-HPL60WH |
||
---|---|---|---|---|---|---|
全光束 | 560ルーメン | 565ルーメン | 570ルーメン | 350ルーメン | 500ルーメン | |
定格消費電力 | 7.5ワット | 6.9ワット | 6.9ワット | 6.0ワット | 7.5ワット | |
定格寿命 | 4万時間 | 4万時間 | ||||
サイズ(全長) | 114ミリ | 109ミリ | 105ミリ | 106ミリ | 100ミリ | |
(最大径) | 60ミリ | 60ミリ | 55ミリ | 60ミリ | 60ミリ | |
質量 | 168グラム | 140グラム | 100グラム | 153グラム | 200グラム | |
調光器具への対応 | × | × | × | × | × | |
密閉式器具への対応 | × | × | ○ | × | × | |
全光束がもっとも大きいのはパナソニックだが、NECライティング以外の3社はどれもわずかな差だ。消費電力は、東芝ライテックとパナソニックに比べてシャープが高め。定格寿命はいずれも4万時間と横並びで、これは今回取り上げる3メーカー以外でもほぼ同じ状況になっている。
サイズはシャープ、東芝ライテック、NECライティングの最大径はいずれも60ミリで、パナソニックだけは55ミリと細い。パナソニックは放熱のためのヒートシンクがないということで全長がもっとも短く、全メーカーの中で小ささが際立っていた。シャープは114ミリと全長が長めだ。
質量もシャープがもっとも重く、次いでNECライティング、東芝ライテックの順。この点でもパナソニックが大きくリードしており、同社製LED電球の売りは軽量・コンパクトな点にあるといっていいだろう。ちなみにパナソニックは発熱の少なさもアピールしており、その利点を生かして密閉形器具に対応している。密閉形器具に取り付ける場合、この中では唯一の選択肢となる。
次にワットチェッカーで消費電力を実測してみた。ワットチェッカーは小数点以下の数値が示されないので細かい計測はできないが、パナソニックは7ワットとほぼ定格通り。NECも7ワットで、シャープと東芝は8ワットと出た。ただし、東芝はときおり7ワットの数値に変わって一定しないので、だいたい6ワット後半から7ワット後半くらいと思われる。
エコリカのECL-HPL60WHは、サイズは全長が短めながらも、最大径は60ミリとほぼ標準。重さがほかの4機種に比べて重いのが気になる。実際に手に持ってみても、バランス的に前玉のレンズがかなり重くずっしりと感じる。消費電力はワットチェッカーで測ったところ8ワットと表示された。
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