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初の“3D”対応BDレコーダー、パナソニック「DMR-BWT3000」の実力動作レスポンスが分かる動画付き(1/4 ページ)

» 2010年05月25日 13時25分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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 今回取り上げる「DMR-BWT3000」は、パナソニックの2010年春モデルの最上位に位置する製品だ。3D非対応の「BW」(DMR-BW×××)型番に対し、3D対応の「BWT」型番は全機種が3D再生とスカパー!HD録画に対応しているのが特長。中でも最上位機種となる本機は、映像/音声ともに専用回路を採用したプレミアムモデルとなる。

photo 「DMR-BWT3000」。底面にインシュレーターを備えているため、高さは姉妹機より1センチ程度高いが、デザインはほぼ共通。十分にスリムだ

 まず基本スペックを確認しておくと、3D非対応の「BW」シリーズの機能はほぼ網羅したうえで、「Blue-ray 3D」や放送波による3D映像の再生をサポート。さらにスカパー!HDチューナーとLAN接続することで劣化のないハイビジョン録画が行える。もちろん、2010年春モデルの特徴である2系統のMPEG-4/AVCエンコーダーも搭載。2番組同時の長時間録画や2番組同時の自動チャプターも実現した。

 3D対応の3製品は、まず内蔵HDDの容量が異なる。本機DMR-BWT3000には2TバイトのHDDをおごり、DMR-BWT2000には1Tバイト、DMR-BWT1000は750Gバイトとなっている。もっともリーズナブルなDMR-BWT1000は、筐体こそほかの2機種と共通だが、HDMI出力が1系統、デジタル音声出力は光出力のみ、i.LINK/USB端子は前面のみとなる(従って無線LANアダプタも非対応)。3Dとスカパー!HD録画以外のスペックは、おおむね「BW」型番の製品に準じたものと思っていい。BWT1000は、内蔵HDDも3D非対応のDMR-BW880(1Tバイト)より少なくなっており、より手軽に3D映像を楽しむための製品という位置づけになるのだろう。

 一方、本機とDMR-BWT2000については、HDMI出力が2系統で、デジタル音声の同軸出力も備えており、AV機器としてのより本格的な利用に対応できる。とくに本機DMR-BWT3000は冒頭で触れたようにプレミアムモデルと位置づけられており、DMR-BWT2000との差異も少なくない。外観で分かるだけでも、電源やトレイオープン・クローズボタンがセンサー式となっており、触れるだけで操作できる。振動吸収性の高いセラミックを使ったインシュレーターも本機のみの装備だ。

photophoto トレイのオープン/クローズボタン。2010年春モデルでも本機だけが触れるだけで反応するセンサー式になっている(左)。前面パネルが右側が開閉式になっており、内部には右からBCASカードスロット、USBポート、SDカードスロット、i.LINKポートが並ぶ。ほとんど使われることはないであろう再生操作用のボタンなどは完全に省略されている(右)

 外観はBW型番の製品と大きく異なる部分こそないが、奥行きは239ミリと40ミリほど長い(BWT型番共通)。それでも他社製品と比較すれば奥行きは短い方で、インシュレーターの装備にも関わらず高さも68ミリに抑えられている。幅は他社製品と同じ(AV機器標準の430ミリ)なので、“本機なら置けて他社製品は置けない”というシチュエーションはそう多くないと思うが、奥行きが短ければ背面のケーブル取り回しなどが楽になる可能性も高い。コンパクトさはやはり魅力の1つだ。

photo 3D非対応のBW型番と比較すると奥行きは約40ミリ長いが、それでも十分にコンパクト。フラットテレビ対応のラックは奥行きが短くなっている製品も多く、この奥行きなら接続したケーブルがラックの背面から大きくはみ出るといったことも少ないだろう
photo 本機とDMR-BWT2000だけは2つのHDMI出力と同軸デジタル音声出力を備える。USBポートは専用の無線LANアダプタ対応だ。アンテナ端子を含め酸化に強い金メッキが施されているのは本機だけ
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