ITmedia NEWS >
レビュー
» 2010年05月25日 13時25分 公開

初の“3D”対応BDレコーダー、パナソニック「DMR-BWT3000」の実力動作レスポンスが分かる動画付き(2/4 ページ)

[坪山博貴,ITmedia]

「Blue-ray 3D」でフルHD 3D、サイドバイサイドにも対応

 本機の最大の特徴は、やはり3D対応だろう。エンドユーザーが3D映像として楽しめるのは、Blu-ray Discの新規格「Blu-ray 3D」として販売されるコンテンツと3Dのデジタル放送(現状はBS11のみ、スカパー!HDやCATVが夏から対応予定)で、前者はテレビだけでなくプレーヤー側の対応も必要になる。Blu-ray 3Dを再生するには、2つの点で従来のBDレコーダー/プレーヤーを機能拡張する必要があるからだ。

 Blu-ray 3Dでは、3D映像に必要な左右の目それぞれに視点からの映像を2Dと同じ解像度(通常1080P)、フレームレートで収録する。つまり従来の記録方式のままでは時間あたりのデータ量が倍になり、収録時間が半分になってしまう。そこでMPEG4/AVCを拡張したMVC(Multiview Video Coding)と呼ぶコーデックを採用しており、必要なデータ量を1.5倍程度に収めた。映像圧縮では一般に前後するフレームで相似する情報を共有するが、これを左右の目用のそれぞれのフレームにも当てはめたと思えばいい。従って、従来のBDビデオとは異なる複雑なデコード処理が必要になる。

 もう1点は、テレビに対して適切な3D表示が可能なように映像を出力することだ。本機では1080Pのまま左右の目用の映像を出力できるHDMI-3Dに対応して同社の販売する3D対応VIERAのフレームシーケンシャル方式に対応するほか、サイド・バイ・サイド方式の出力もサポートしている。現状国内においてサイド・バイ・サイド方式のみに対応する3D対応テレビは販売されていないが、今後、よりお手軽な3D対応テレビとして登場する可能性はあるのかもしれない。32インチ以下の画面サイズであればWXGAパネル(1280×720ピクセルや1366×768ピクセルといった解像度)が主流なので、横解像度がフルHDの半分の960ピクセルになるサイド・バイ・サイド方式でも見かけ上の解像度の低下は少なそうだ。

 本機で3D表示に関連する設定は1つだけ。Blu-ray 3Dでの映像出力を「フルHD」(フレームシーケンシャル)で行うか「サイド・バイ・サイド」で行うかの設定のみだ。従って現状のVIERAと組み合わせる限り、初期設定の「フルHD」のままで良く、設定を変更する必要はない。

photophoto 本機で3D映像に関連する設定は1つだけ。Blu-ray 3Dの再生時にフルHD(フレームシーケンシャル方式)かサイド・バイ・サイド方式かを選択するのみで、ちょっと拍子抜けするくらい

 サイド・バイ・サイド方式で放送されている放送波の3D映像に関する設定は録画、再生ともに存在しない。単純に画面を左右に2分割して左右の目用の映像を放送しており、3D映像として楽しむかどうかはテレビ側に依存するからだ。

 結果的に、同社の3D対応VIERAと組み合わせる限り、設定はとくに必要ない。Blu-ray 3Dに関しては自動で3D映像が再生され、録画した放送波に関してはテレビ側で随時3D表示への切り替えが必要だが、現状放送波側に切替信号などが乗っていない関係上、仕方のない部分だろう。こちらはテレビ側の使い勝手の改善を望むしかない。少なくとも、BDレコーダーの操作については、3D対応だからといって気難しく考える必要はなさそうだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.