フォースメディアの「JF-SPBR1」は、浴室のドアなどにはり付けるだけで音楽を聴くことができるアクチュエータースピーカーだ。ドア全体を振動板にして浴室に音が広がるため、“お風呂まるごとスピーカー”というニックネームが付いている。その実力はいかほどのものか。さっそく、自宅に浴室で試してみた。
アクチュエーターとは、エネルギーを物理運動に変換する仕組みのこと。オーディオ分野ではスピーカーに応用されることが多く、ガラス板を振動板にした平面スピーカーなどが市販されている。そのメリットは、薄くスタイリッシュなデザインが可能になることに加え、振動板の材質による独特の音質が楽しめる点。今回のJF-SPBR1の場合は、デザイン性などより浴室ドアなどを振動板にする手軽さが魅力だ。しかし、その音は素材となるドアの材質に大きく左右される。
改めて仕組みを見てみよう。JF-SPBR1は、乾電池などを入れる本体と手のひらサイズのアクチュエーターユニットの2ピース構成。アクチュエーターユニットは丸みを帯びた四角形で、裏側には二重丸を作るように両面テープが貼られていた。このうち、中央の丸がアクチュエーターの先端で、その周囲はユニットを振動板(ドア)に固定するための部分だ。ちなみに本体は防水加工されていないため、ドアの“外側”からはることになる。ここを間違えてはいけない。
本体に単三形乾電池2本を入れ、付属のケーブルで入力端子とiPodなどのイヤフォンジャックを接続する。さらにアクチュエーターユニットを専用ケーブルでつなげば準備完了。今回はソース機器として「iPhone 3GS」を用い、自宅のユニットバス(TOTO製)で試してみよう。
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