東芝“REGZA”の「RE1シリーズ」は、LED REGZAのボリュームゾーンをカバーする録画対応モデルだ。前モデルにあたる「R9000シリーズ」は、市販の外付けUSB HDDをつなぐだけで録画テレビに早変わりすることで人気だったが、今回はさらに、LEDバックライトの搭載や「次世代REGZAエンジン」など、さまざまな面でアップデートが加えられた。
画面サイズは上の55V型から下は19V型まで8サイズ。2台目需要として注目されるパーソナルサイズだけでも26V型、22V型、19V型の3サイズがある。こうしたシリーズの小型モデルは、大画面モデルと共通する部分も多く、機能面を重視する人にはありがたい存在といえる。そこで今回は、22V型「22RE1」のブラックを借り、その実力を検証した。なお、22V型と19V型には、ブラック、ホワイト、カッパーローズという3つのカラーバリエーションが用意されている。
届いた箱を開け、まず驚かされたのが、その薄さと軽さ。LEDエッジライトの採用によって薄くなったのは承知していたが、実際に持ち上げて思わず「かるっ」。片手でも無理なく持ち歩けるため、会社から自宅まで手提げで運んだくらいだ。もう1つ気付いたのが、台座部を後ろに90度折り曲げた状態で箱に収納されていたこと。設置時には、ネック部分のロックを外してスタンドを前方にもってくるだけの手軽さで、ドライバーや六角レンチは必要ない。しかも梱包(こんぽう)した状態でもとてもコンパクトだ。
改めて外観を眺めると、「スリムミニマルデザイン」というデザインコンセプトがよく分かる。バックライトのLED化に伴い、ディスプレイ部は薄くなり、フレームの光沢ブラックが細さを強調しているようだ。スタンドは楕円(だえん)形の“ディープラグーン”タイプ。シンプルながらも高級感を併せ持つ。
外形寸法は、552(幅)×375(高さ)×229(奥行き)ミリ。画面部分が軽いこともあり、スタンドが収まる奥行きがあれば、安定した設置が可能だ。PCの横に並べて、仕事中の“ながら見”や2台目のディスプレイとして活用するのもいい。
搭載する液晶パネルは、視野角の広いIPS方式だ。解像度はWXGA(1366×768ピクセル)と画面サイズからいえば一般的な仕様。ただし、一見して以前の“小型テレビ=安いテレビ”というイメージとはまったく違うことが分かった。精細感やコントラストが高く、色合いも実に自然。小型テレビとしてはもちろん、テレビ一般として見ても非常に高いレベルにある。
前述のように、市販の外付けHDDを背面のUSBポートに接続するだけで、録画テレビになる利便性も魅力だ。RE1シリーズは、地上デジタルチューナーを2基、BS/CS110度デジタルチューナーを2基搭載(アナログ地上波は1基)。2番組同時録画には対応していないが、録画中でもデジタル放送の裏番組を視聴できる。なお、別途USBハブを用意すれば、最大4台までのHDDを同時に利用できる。今回は、東芝純正の500GバイトHDD「THD-50A1」を一緒に借りて試用した。
録画予約の使い勝手は、HDD内蔵タイプとまったく変わらない。番組表から目的の番組を選んで決定ボタンを2回押すだけで予約は終了。予約された番組には、左側に赤いラインがひかれ、どの時間帯に予約が入っているのか一見して分かるようになっている。毎回予約の設定(簡単連ドラ予約)も容易だ。
なお、より手軽にHDD録画を楽しみたい人には、500GバイトのHDDを内蔵した「HE1シリーズ」が用意されている。26V型、22V型、19V型のパーソナルサイズで、カラーバリエーションはRE1シリーズと同じだ。
電子番組表関連では、番組ジャンルの色分けが5色に増え(従来は3色)、番組を区切る線が追加されるなど、従来よりも見やすくする工夫が加えられた。これらはすべて、従来機のユーザーの声を反映したものだ。
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