ITmedia NEWS >
レビュー
» 2010年12月25日 12時57分 公開

「スカパー!HD」初の1契約2番組同時録画、「TZ-WR320P」を徹底的にチェックする(前編) (2/4)

[坪山博貴,ITmedia]

 2番組同時録画を利用する場合には、対応するアンテナを組み合わせる必要がある。スカパー!HDは、放送に2つの衛星(J-SAT3A/4A)を利用し、さらに衛星毎に垂直・水平偏波を利用しているので、4つの独立した受信電波が存在する。この4つの電波をチューナーがチャンネルに合わせて自動で切り替え、同一周波数を使って受信するため(スカパー!HDでチャンネル数が多く確保できる理由でもある)、チューナー系統毎に独立したアンテナ受信部と伝送路が必須なのだ。

 従って、本機で2番組同時録画を利用するには2台のチューナーを接続可能なアンテナが必要。2ルームアンテナ(SP-AM100M)や、マルチ衛星アンテナ(SP-AM400M)を組み合わせる必要がある。今回は筆者も本機の導入を予定しているので「SP-AM400M」を購入して検証に利用している。

今回導入したSP-AM400Mの受信ユニット部。奥の受信ユニットから2系統のスカパー!用の独立した信号が出力される。手前は110度BS/CS用の出力だ

 もちろん一般的なスカパー!HD対応アンテナを2つ利用しても構わないが、110度BS/CSデジタルにも対応するSP-AM400Mでも直販・送料込み7800円とかなり安い。2番組同時録画に対応するためのコストとしては、さほどハードルは高くないだろう。

<お詫びと訂正:初掲時、もう1本アンテナケーブルが必要という記述がありましたが、実際にはDVRに同軸ケーブルが付属されているため、アンテナ付属のケーブルと合わせて利用できます。お詫びして訂正いたします。編集部>

受信設定の中にシングルチューナーとダブルチューナーモードの切替がある。もちろん対応アンテナ(もしくは2台のスカパー!用アンテナ)から2本のアンテナケーブルを接続していないと、ダブルチューナーモードに設定しても2番組同時録画は行えない(左)。お知らせ画面で2つのチューナーの受信レベルを個別に確認できる(右)

 また一般的なスカパー!HD対応アンテナ(1系統出力)を1台のみ組み合わせた場合、2番組同時録画や裏番組録画(録画中の異なるチャンネルの視聴)ができないだけでなく、キーワードやジャンル指定で番組自動録画機能が利用できない点にも注意したい。

内蔵HDDは320Gバイトでも無劣化で約73時間録画

 内蔵HDDの320Gバイトは少ないと思う人もいると思うが、スカパー!HDでは地上波/110度BS/CS放送で利用しているMPEG-2ではなく、より高圧縮なMPEG-4/AVC(H.264)で圧縮してハイビジョン放送を行っており、平均すると地上デジタル放送の半分か、それ以下程度のビットレートで放送されている。このためカタログスペックでHD放送の録画時間は約73時間となっており、地上デジタル放送やBSデジタル放送の無劣化録画(DRモード)よりずっと長い。なお、本機の録画機能は、放送波をそのまま記録する形式のみで、ハイビジョンチャンネルはMPEG-4/AVC、SDチャンネルはMPEG-2での記録となる。

 また本機は通常のスカパー!HDチューナーとしても機能するため、対応レコーダーやNASとLAN接続して録画先とすることもできる。最大6台の機器を登録して使用できるため、内蔵HDDの容量はそれほど気にしなくても良いだろう。本機は光学ドライブを内蔵していないが、スカパー!HD録画対応のBD/DVDレコーダーを録画先にすれば、BD/DVDメディアに無劣化でダビングすることも可能だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.