パナソニックは2月14日、「DIGA」シリーズ向けに有料のテレビ番組情報サービス「MeMORA」(ミモーラ)を開始した。既存の「Dimora」(ディモーラ)が“録画”に便利なWebサービスであるのに対し、今回は“再生”にこだわったサービス。「“録り逃しを防ぐ”Dimora、“見逃しをなくす”MeMORA」(同社)。
MeMORAの目玉は、シーン情報を活用して録画済み番組に含まれる“おすすめシーン”を教えてくれる機能だ。シーン情報というのは、1つの番組に対し、オープニングからエンディングまで各シーンの内容と時間を記述したもの。例えば音楽番組ならゲストライブのシーンをアーティストや曲名を含めて紹介したり、スタジオトークのゲストとトーク概要などが一覧できる。また旅番組やグルメ番組なら、番組内で取り上げたお店や宿、商品などの追加情報も確認できるという。
この情報を利用して、あらかじめ登録したワードに合致する番組とシーンを教えてくれる「シーン登録ワード」や、キーワードやジャンルを指定して録画済み番組を検索する「シーン検索」といった機能が用意された。登録済みキーワードに合致するシーンを含む番組が録画されたときはヘッドラインに表示するとともに、メールでユーザーに知らせる機能もある。
録画済み番組に対する検索機能も用意した。例えば「AKB」というキーワードで検索すると、歌のシーンはもちろん、メンバーのトークも見つけることが可能だ。さらに今春発売のDIGAなら、メールに記載されているURLからWebサイトにアクセスして、DIGAにそのシーンの再生指示を出すことができる。
気に入ったシーンや商品・店舗情報は、MeMORAサイト上のブックマークで管理できる。ブックマークは5つのフォルダに各100件(計500件)まで保存可能だ。
HDDの大容量化やAVC記録の普及でレコーダーに蓄積できる番組数は飛躍的に増えたが、その中から見たいシーンを見つけるのは意外と大変だ。しかしシーンごとの情報があれば、興味のある部分だけをピンポイントで見ることができる。「アーティストのPVだけを見たいといった目的に沿った使い方はもちろん、なんとなく興味のあるシーンを見つけるといったザッピングのような使い方もできるでしょう」(同社)。
なお、おすすめシーンの情報は、電子番組表から抽出するのではなく、複数のパートナー企業が独自に製作しているという。すべての番組を人力でチェック&情報を入力しているため、情報が反映されるのは放送終了から1〜2時間後が目安だ。スタート時は、NHKと民放キー局が対象となっている。
またパナソニックによると、当初はPCおよび携帯電話向けのWebサイトでスタートするが、3月中旬にはスマートフォン専用サイトも立ち上げるという。また4月中旬には携帯電話やスマートフォンの位置情報を使い、近辺にあるテレビで紹介された店舗を検索する機能も追加される予定だ。
料金は月額315円(Dimoraのメール通知サービスをセット)で、決済方法はクレジットカードのみ。MeMORAに加入すると、DeMORAのメール通知機能(登録ワード検索/自動録画予約通知、HDD残容量通知、予約重複通知)が利用できる特典付きだ。
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