東芝は4月20日、「CELL REGZA」譲りの「タイムシフトマシンCEVO」を搭載する“REGZA”「ZG2シリーズ」を発表した。2TバイトのHDDに加え、地デジ9チューナー、B-CASカード5枚を標準装備。映像エンジンには「CEVOエンジン」の基板を2枚使用する「レグザエンジンCEVO Duo」を採用した。REGZAの商品企画を担当する本村裕史氏が「ZG1シリーズの後継機とは思わないでほしい」という通り、従来の“Z”とは一線を画すプレミアムモデルだ。
画面サイズは、55V型、47V型、42V型の3種類。いずれも4倍速パネルを採用し、3D表示もサポート。4倍速パネルにLEDバックライトのスキャニングを組み合わせる「アクティブスキャン480」で動画表示性能を改善している。デザインは、一足先に登場した「Z2シリーズ」と共通で、変わった点はアルミスタンドの色と左右両端ピースの色だけだ。価格はオープンプライスで、店頭では55V型「55ZG2」が49万円前後、47V型「47ZG2」が39万円前後、42V型「42ZG2」は30万円前後になる見込み。CELL REGZAと異なり、「手に届くタイムシフトマシンテレビ」(同社)になった。
型番 | 55ZG2 | 47ZG2 | 42ZG2 |
---|---|---|---|
画面サイズ | 55V型 | 47V型 | 42V型 |
内蔵HDD | 2Tバイト(うちタイムシフトマシンCEVO用は1.5Tバイト) | ||
チューナー | 地上デジタル×9、BS/110度CS×2 | ||
入出力端子 | HDMI×4、D5、コンポジット×2、USB×2(汎用、ハブ対応録画専用端子)、LAN、SDメモリーカード(SDXC対応) | ||
価格 | 49万円前後 | 39万円前後 | 30万円前後 |
発売時期 | 5月下旬 | ||
2009年登場のCELL REGZA「55X1」に初めて採用されたタイムシフトマシンは、最大8局(55X1の場合)の番組を常時上書き録画し、HDDに一定時間の番組がすべてストックされるという機能だ。ユーザーは、番組の放送時間を気にすることなく、過去の番組表から気になった番組を選ぶだけでいい。
ZG2シリーズでは、CELL REGZAと少し仕様が異なる。まず内蔵HDDは2Tバイトで、このうち1.5Tバイトをタイムシフトマシン用のキャッシュに利用する。デジタルチューナーは、地デジが9つ、BS/CS110度が2つ。タイムシフトマシンで常時録画できるのは地デジのみ最大6チャンネル。同時に通常の録画予約を使って2番組を録画しながら、さらに裏番組をリアルタイム視聴することも可能になっている。
「タイムシフトマシンでテレビライフは大きく変わる。例えば仕事が忙しくて夜遅く帰宅し、見たい番組がないといった人も多いはず。ZG2ではリモコンの“タイムシフト”ボタンを押すだけで過去の番組表が表示されるため、ゴールデンの番組もすべて選べる。ノーチェックだった番組が会社で話題になっていたら、過去の番組表から探して視聴すればいい」。ほかにも、ザッピング中に面白そうな番組を見つけたとき、リモコンの「始めにジャンプ」ボタンを押すだけで、その番組を冒頭から再生できるなど、従来のレコーダーとは一線を画す利用方法がいくつもある。
もう1つ大きく変わったのが、HDDの使い方。CELL REGZAではチャンネルごとに使える容量が決まっており、録画するチャンネルを減らしても録画容量は増えなかった。ZG2ではその制約がなくなり、例えば録画対象を1局だけにすると、180時間(7.5日ぶん)も番組を残しておけるなど、柔軟性が向上している。
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