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手が届く全録テレビ、“REGZA”「ZG2シリーズ」詳報合わせてクアッドコア?(2/3 ページ)

» 2011年04月20日 19時22分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
「おすすめサービス」は、RDシリーズやREGZAを使っているほかのユーザーが注目した番組を教えてくれるネットサービス

 タイムシフトマシンでは、HDD容量が少なくなると古い番組から削除されていくが、残しておきたい番組は通常録画用のディスクスペースや外付けHDDにムーブして保存することが可能だ。一方の通常録画では、シーンの切れ目に自動的にチャプターを打つ「マジックチャプター」が2番組同時に利用できるといった違いがあり、用途によって使い分けることができる。

 またZG2シリーズに「レグザブルーレイ」の一部機種(RD-BZ810/BZ710/BR610)を組み合わせた場合、テレビの内蔵HDDに録画した番組をLAN経由あるいはHDMIケーブルを介してレコーダーにダビングが可能。このとき、ダビング先のディスク容量に合わせて圧縮率を変える「ぴったりダビング」が行えるようになった。

 「おすすめサービス」もタイムシフトマシンと連動するようになった。おすすめサービスは、東芝製のテレビやレコーダーで録画された番組の情報をインターネット経由で集め、ランキングするというもの。今後放送される番組を対象とした「地デジ/BSランキング」では、人気の番組を見て録画予約が可能。一方、タイムシフトマシン注目番組は、すでに録画されている番組が対象となっているため、ランキングからそのまま選択するだけで視聴できる。

「REGZAエンジンCEVO Duo」の力

 ZG2シリーズには、「Z2シリーズ」で初めて採用された「REGZAエンジンCEVO」の基板が2つ搭載されている。デュアル化によって処理能力は大幅に向上しており、例えば「Z1シリーズ」のレグザエンジンに比べると、「レグザエンジンCEVO」で約3.4倍、「レグザエンジンCEVO Duo」では約6.8倍になった。

「レグザエンジンCEVO Duo」(左)とバックライトスキャンのデモ(右)

 新エンジンの処理能力は、2D/3Dの画質処理、録画機能、ネットワーク機能を強化する。東芝によると、「Z2シリーズで行っていた機能に加え、タイムシフトマシンCEVO、2D-3D変換、ブロックノイズクリアCEVOといった機能が加えられている」という。

 このうちブロックノイズクリアCEVOは、CELL REGZAに採用された「ブロックノイズクリア」をリファインしたもの。超解像処理を施した映像に対し、エッジ部と平たん部の特長を検出。隣接する平たん部のノイズを除去することで、テクスチャーは鮮明なままノイズを効果的に取り除く。

ブロックノイズクリアCEVOの動作イメージ

 例えば、映像のエッジ周囲に発生したブロックノイズやモスキートノイズは、輪郭をぼかし、遠目には“色のにごり”として見えてしまう。しかし、ブロックノイズクリアでエッジ部周辺のノイズを抑えると、すっきりと解像感が高く、発色の良い映像を得られる。なお、東芝によるとZG2シリーズでは、「同サイズの画面なら、CELL REGZAよりもくっきり」という。

 ZG2シリーズに搭載された「レゾリューションプラス6」は、Z2シリーズと共通の複数枚超解像技術に「3D超解像」を加えたもの。3D超解像は、サイド・バイ・サイドや720pの3Dゲームなど、もともとフルHDに満たない3Dコンテンツに超解像処理を施し、主にエッジ部を鮮明にする。「立体視は左右の目に入ってくる異なる映像を脳内でまとめてみる働き(融像)がポイント。それぞれの映像を鮮明にすることで、立体視の効果も向上する」(東芝)。

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