東芝は4月20日、液晶テレビ“REGZA”の新シリーズとして、「プレミアムパーソナルモデル」をうたう「ZP2シリーズ」2機種を発表した。26V型と32V型をラインアップ。「ZPのPは、プライベートのP。ネットコミュニティなどで多く見られた『小さな“Z”がほしい』という声に応えたものだ」(東芝でREGZAの商品企画を担当する本村裕史氏)。
型番 | 32ZP2 | 26ZP2 |
---|---|---|
解像度 | 1920×1080ピクセル | |
倍速駆動 | ○(アクティブスキャン240) | なし |
3D表示 | 偏光フィルター方式(専用メガネ1個同梱) | |
チューナー | 地上デジタル×2、BS/CS110度×2 | |
入出力端子 | HDMI×3(InstaPort S対応)、D5、コンポジット×2、光デジタル音声出力、USBなど | |
USB HDD録画 | ○ | |
実売想定価格 | 15万円前後 | 13万円前後 |
発売時期 | 6月上旬 | |
両サイズともフルHD解像度(1920×1080ピクセル)のIPSパネルを採用し、3D表示をサポート。映像エンジンは「レグザエンジンCEVO」で、超解像技術「レゾリューションプラス6」など大画面モデルに迫る機能を備えた。また32V型には倍速駆動パネルとエリアコントロールが可能なLEDバックライトを搭載。倍速駆動と上下5分割のバックライトスキャンを組み合わせた「アクティブスキャン240」で動画表示性能を向上させている。画質の傾向は、「マスターモニターを強く意識した」(同社)。
USB外付けHDDへの録画も可能だ。デジタルチューナーは2系統のため、「おでかけW録」(2番組同時録画)もしくは「ウラ録」(1チューナーで視聴、1番組録画)となるが、自動チャプター機能「Wマジックチャプター」も備えている。
3D表示は、同社としては初の偏光フィルター方式だ。液晶パネルを1ラインずつ交互に右目用の画像と左目用の画像を映し出すため、縦方向の解像度は半分になるものの、明るくチラつきが少ない3D映像や専用メガネが軽量化できるといったメリットがある。Blu-ray 3Dのフレームシーケンシャル方式はもちろん、3D放送のサイド・バイ・サイド方式などを再生できる。
専用メガネ「レグザシアターグラス」(FPT-P200)の重さは約20グラムで、電源も不要。テレビには1個が同梱(どうこん)される。「シャッターが不要で外光などに起因するフリッカーがなく、応答性にも優れている。とくに長時間プレイしてしまいがちな3Dゲームでも目がつかれにくい」。なお東芝では、偏光メガネが映画館で多く使用されていることから「シアターグラス3D」と命名した。
「3Dゲーム・ターボ」は、メモリ制御技術のFIFO(First In First Out)を応用してゲームプレイ時の遅延を抑える技術だ。32ZP2の場合は、倍速処理のメモリ読み出しを約0.5フレーム進めた時点から2倍速で読み出すことが可能で、遅延時間をトータル約0.7フレームに短縮した。従来機種の「Z1シリーズ」が約1.2フレームだったのに比べると半分近い。また3Dゲームプレイ時も約2.3フレーム(約38ミリ秒)となっている。
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