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ぜいたくなパーソナルサイズ、“REGZA”「ZP2シリーズ」ゲームやアニメ、3Dも(2/2 ページ)

» 2011年04月20日 21時52分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 倍速処理が必要ない26V型の場合はさらに遅延を抑えられる。東芝によると、2Dゲームの場合は約0.2フレーム(約3ミリ秒)、3Dゲームでも約1.5フレーム(約25ミリ秒)。同社では、遅延短縮について「レグザエンジンCEVOの力」と話しており、小さな“Z”をゲームユーザーに強くアピールする。

「3Dゲーム・ターボ」のデモ(左)と「ポータブルズーム」の設定(右)

 またゲーム関連の新機能として、まず「自動ゲームモード」が挙げられる。これは、HDMI接続時にゲーム機の出力がRGBなら自動的に「ゲームモード」へ切り替える機能。ソニーの「プレイステーション3」を想定したものといえる。

 またポータブル機の映像を全画面表示する「オートポータブルズーム」も新しい。ZP2シリーズでは、入力がD2(480p)だったとき、ゲームの画角(480×272ピクセル)を自動検出し、メニュー画面などは通常のフル画面で表示する一方、ゲームプレイ時には全画面より少し小さく表示する。こちらは「PSP」をプレイしやすくする機能だろう。

 ほかにもD2入力時に自己合同性超解像処理による2倍拡大と色の超解像処理で画質アップを図るモードもある。フル画面より少し小さい表示となるが、スケーラー処理は入らないため、「Wii」ユーザーには最適だ。

 一方、アニメ素材を高画質に表示する新機能も複数用意された。超解像技術では、アニメに多い平たん部やグラデーション部に対してあえて再構成型超解像処理をキャンセルし、輝度と色信号の階調クリエーション効果を加えることで、輪郭線の周囲に発生しやすいモスキートノイズなどを抑える。またアスペクト比が4:3の素材にはベースバンド3次元COMB処理を行い、ドット妨害やクロスカラーを抑制する。つまり、単純にアップコンバートしただけで放送された昔のアニメに発生しやすいノイズを除去する機能だ。

輪郭線の周囲に発生しやすいモスキートノイズなどを抑える(左)。ドット妨害やクロスカラーの例(右)

 コンテンツモードの「アニメモード」は、平たん部の検出パラメータをアニメに最適化した再構成型超解像処理なども用意。一方、自動画質調整機能の「おまかせ」でモードでは、EPGの番組ジャンル情報を読み取り、24p素材であってもビデオに準じた画質設定とすることでアニメの視聴に合わせた画質に自動調整するという。「24pのアニメも多く、テレビはフィルム素材と間違えてしまう。EPGで判断することにより、本来のアニメモードに設定できる」(同社)。

 このほか、Blu-ray Discに収録されたアニメ作品では、原画の解像度がフルHDに満たないものが存在するため、それに合わせて1280×720ピクセルや960×540ピクセルといった解像度を選択できる「原画解像度」設定を用意した。設定は手動となるが、「オリジナルの原画の雰囲気を出せる」としている。なお、これらの設定は同時発表のZG2シリーズにも採用されている。

付属のリモコン(左)。レグザAppsコネクトの「RZアートリモコン」(右)

 ネットワーク関連の機能はZG2と同等。クラウドベースの「レグザAppsコネクト」対応はもちろん、「YouTube」「アクトビラ」「T's TV」「ひかりTV」などの動画配信サービスをテレビ単体で視聴できる。

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