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音楽の本質を知っている、フィリップスのiPodスピーカー「DS9000」野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review(1/2 ページ)

» 2011年06月20日 18時23分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
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 ヘッドフォンからテレビ、ホームシアターまで、さまざまなジャンルの数多あるAV系新製品のなかから注目の新製品をピックアップし、いち早いレビューをお送りしていく「野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review」。今回は、フィリップスが新たに手掛けたiPodドックスピーカーのなかから、最上級モデルの「DS9000」をピックアップしよう。

フィリップス「DS9000」。キャビネットは木製をチョイス。音質的な良好さを披露する。バスレフポート部のシルバーメッキ風カラーとも相まって、なかなかの高級感が漂う

 この春フィリップスは、新たにiPodドックスピーカージャンルへと参入、一気に5モデルを同時に発売した(→フィリップスがオーディオ市場に参入、個性的なiPodスピーカー「Fidelio」を投入)。「Fidelio」と呼ばれるこのシリーズ、高音質を追求したフラッグシップから寝室用の環境音楽&アラームを想定したモデルまで、多彩なサイズやキャラクターをそろえ、一気にiPodドックスピーカーのジャンルでフィリップスブランドの認知度を高めていく戦略のようだ。

 そのなかでもDS9000は、最上級モデルとなる製品で、下位モデルにはないプレミアムな造りが随所に見られる。まず外観は、Fidelioシリーズ共通のオーバル型(トラックサークル型といった方が正しいかもしれない)デザインを基調とした木製キャビネットを採用。高い質感をアピールするとともに、木材の音響特性を生かしたサウンド特性も追求している。いっぽうでスピーカーユニットも、ひずみを低減しながら高周波数まで再生可能なリングツイーターをチョイス。ウーファーとの2ウェイを採用することで、広帯域再生を実現している。

 このほかにもiPhone/iPadアプリを用意して、インターネットラジオが楽しめたり、聴いている曲の情報を知ったり、曲の感想をTwitterやFacebookに書き込めるなど、単なるiPodドックスピーカーにとどまらない、さまざまな機能もアピールしている。

大柄でスタイリッシュ

 ボディーサイズは、562(幅)×219(高さ)×180(奥行き)ミリと、iPodドックスピーカーとしては大柄な方といえる。重量も約6.4キログラムと、手に持つと結構な重量感がある。しかしそれが音質のためとなればその重さも頼もしいかぎりだし、けっして一人で持ち運びできないような重量でもないので、不満に思うことはなかった。逆にいえば、このスタイリッシュなデザインを生かせる、広々とした場所に置きたかったところ。リビングやダイニングなどに設置するのがピッタリだろう。

iPodとの接続は高音質なデジタル接続を採用。コネクターは可動式のうえ少し飛び出た形状にされているため、カバーによっては装着したままでもコネクト可能だ(左)。本体と同じオーバル型デザインのリモコンが付属(右)

 特筆すべきは、無料の専用アプリの使い勝手と機能性だ。DS9000にiPad2を差したところ、アプリがインストールされていないとの警告がポップアップ。ガイドに従って操作すると、程なくインストールが完了、使い始めることができた。オーディオ機器だけでなく、PCにもあまり詳しくない人でさえ迷うことのない、この手軽さはありがたい。

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