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目覚まし代わりじゃもったいない、AirPlayで発揮されたJBLの実力「JBL ON AIR WIRELESS」野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review(1/2 ページ)

» 2011年07月07日 21時58分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]

 ヘッドフォンからテレビ、ホームシアターまで、さまざまなジャンルの数多あるAV系新製品のなかから注目の新製品をピックアップし、いち早いレビューをお送りしていく「野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review」。今回は、7月7日にApple Online Storeにて先行予約が開始されたばかりのiPodスピーカー、「JBL ON AIR WIRELESS」を試聴する機会に恵まれたので、その詳細を報告しよう。

「JBL ON AIR WIRELESS」

JBLのAirPlay対応スピーカー

 近頃はiPodのドックスピーカーやPCスピーカーなどのマルチメディア製品も積極的に展開しているJBLだが、今回発売された「JBL ON AIR WIRELESS」は、そのラインアップの中でもトップレンジに位置する上級モデルである。事実アップルストアでは、3万9800円というプライスタグがつけられている。

 ではどのあたりが“上級”といえるファクターなのだろうか。それはズバリ、機能性だ。ON AIR WIRELESSはAppleのAirPlayに対応しており、家庭内LANに接続することで、iPhoneやiPad、iPod touch内の音楽を手軽にワイヤレス再生できる。さらに別の部屋などに置いているPC(iTunesをインストールしているもの)の楽曲も再生可能。音楽ファイルの伝送時には可逆圧縮のアップルロスレスを使用するため、音質的なロスもない(理論上)。

 アーチの内側にはiPodドックも用意され、iPodを充電しながらの再生や、AirPlay非対応となるiPodの再生にも対応。さらにステレオミニプラグも用意されているため、iPod以外のポータブルプレーヤーも接続できる。FMチューナー内蔵もあわせて、柔軟な再生環境を用意している。

前面にはカラーディスプレイを搭載し、再生中の楽曲のタイトルやアルバムジャケットなどか表示されるようにもなっている。もちろんこちらのディスプレイには、時計表示なども可能だ(左)。背面のUSB端子はアップデート時などに使用することを想定したもの。その横はFMアンテナ入力

 改めてJBL ON AIR WIRELESSを眺めると、短いトンネルのようなアーチ状のデザインは、これがスピーカーシステムとは分からないほどスタイリッシュ。スピーカーが設置された外部のパンチングメッシュといい、ブラックを基調としたカラーコーディネートといい、セレクトショップなどで人気を呼びそうなデザインだ。寝室やプライベートルームもよいが、リビングなどの共有スペースに積極的に置きたくなるような、しゃれっ気の強い雰囲気が漂っている。

メインのスピーカーは側面に外側を向けて配置している(左)。付属のリモコン(右)

 280(幅)×198(奥行き)×238(高さ)ミリというディメンションのため、設置スペースは比較的自由度が高い。ただし、メインスピーカーは両サイド外側に向けて設置されており、あまり幅が狭い場所への設置は、音響的に多少不利な面が出てきそうだ。そういった点では、やはりリビングなどのほうが向いているだろう。

 カラーディスプレイを用意していることもあって、操作系はいたって扱いやすかい。ドックポートにつないだiPodの操作はもちろん、入力ソースの切り替えなども迷うことはない。また無線LANのWEPキーなど設定も可能。ネットワーク設定では、スキャンしたアクセスポイントの一覧が表示されるので、該当するSSIDを選んでパスワードを入力すればいい。上下左右のカーソル操作で文字を1つずつ入力することになるが、内蔵ディスプレイで確認しながら作業できるのは、やはり手軽で確実だ。もちろんセットアップは初回だけでいい。

ネットワーク設定も内蔵ディスプレイと本体操作ボタンで行える

 しかし、なんといっても便利さを痛感するのは、AirPlayへの対応だろう。

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