一番ポピュラーな使い方が「みんなでにんげんがっき」だろう。「えんそうモード」で協力して名演奏を目指すもよし、「へんしんモード」で誰のどこを触れば一番へんな音になるのか試すもよし。飲み会などでも盛り上がれること間違いなしだ。
大いに盛り上がる図。いや、動画。
手や腕あたりを遠慮がちに触っているぶんには問題ないのだが、盛り上がりすぎて上司の光り輝くおでこ(あるいは頭部)を思いっきりペチッとたたいてしまうことがないよう気をつけたい。また、パッケージでは鼻の頭をちょんと指で触れているかわいい写真が掲載されているが、鼻の頭が脂でギトギトでは、触れるのもためらわれそうなのでこちらもエチケットとして要注意だ。
ちなみにお肌が乾いていると反応しないことがあるそうだ。大汗かきでいつも適度以上にうるおっているLifeStyleのS記者などは問題なさそうだが、空調の効いた部屋では知らないうちにお肌が乾燥注意報となっていることがある。せっかく頬に彼の手がふれても乾いてグウの音も出ないのは悲しいことである。
これで合コンで気になるあの娘に自然にタッチできる口実が……などと下衆なことを考えるやからは多いことだろう。調子に乗りすぎておかしなところを触って、お返しにほっぺたをバチーンなどということがないようにしたい。そういうときに限ってにんげんがっきも「ぶー」などと間抜けな音を出すようだ(※使用者の個人的な感想です)。
とりあえず、2人いれば楽しいにんげんがっき。お互いの距離がなかなか縮まらない初々しいカップルなんかにはいいんじゃないでしょうか。ほら「にんげんがっき」も音を出しながらほほを染めているじゃないですか。ぽっ。
しかし、ワタシがにんげんがっきを触っていたら、同僚が「あっこれやってみたかった」といってとりあげ、遊び始めた。アラフォーの男2人が真顔で見つめあいお互いの頬や腕を触りあっている図は、言葉にしづらい雰囲気が漂っていたことを付け加えておこう。写真も校閲によりカットされた。やむを得まい。
「遊んでみたいけど俺、友達いないし」というアナタ、あきらめるのは早い。にんげんがっきは1人でも遊べるようにできている。「へんしんモード」こそ楽しめないが(まぁこれを1人でやってもね)、「えんそうモード」「ドラムモード」は1人でも楽しめる。ドラムモードはリズム感に優れていれば、かなりの演奏ができそうだ。
そういう筆者もひとりにんげんがっきに挑戦してみた。いちおうカメラを意識してカメラにむけて演奏してみたが、もちろんこんな不自然な向きで演奏する必要はない。ついでに、せっかくだから気分をだそうと指をあちこち動かしてみたが、固定のほうが操作しやすいのは言うまでもない。
わーい、拍手をもらったぞー。ブラボー。だが少しむなしい。
え?ヘタくそ? こんなもん公共に流すな? いいんですよ、へたくそだって。だってほら、にんげんがっきだもの。
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