LifeStyle編集部のS氏が、なにやら箱を抱えてやってきた。何か頼みごとがあるとき以外に彼がやってくることはない。身構えていると
「ほら、これがあの日本おもちゃ大賞に輝いた『にんげんがっき』ですよ」
「あっ触ってみたい!」
「今レビューしたいといいましたね。よろしく」
「いや、レビューしたいなんていってないよ」といい終わらぬうちに、S氏はワタシに「にんげんがっき」のパッケージを押し付け、そそくさと去っていった。
そして、今、私の手元に「にんげんがっき」が残されている。
タカラトミーアーツの「にんげんがっき」は、「人の体が楽器になる」おもちゃだ。
電極に触れると、触れた人の肌の抵抗値で音を出すしくみだ。ちょうど人が手足を大きく広げた形のボディの手足の先部分に電極がある。ここに片手で触れ、もう片方の手で相手の体に触れると音が出るという“スキンシップ”が基本となるコミュニケーショントイだ。
にんげんがっきには、プリセットされた音楽をタッチで演奏する「えんそうモード」、動物の声や効果音を鳴らす「へんしんモード」、リズムをならず「ドラムモード」の3つのモードが備わっている。
「ON/OFF」ボタンを長押し(2秒以上)するとかわいい声で「はろー」と電源が入ったことを知らせてくれる。続いて「ワン」の声のあとに「えんそうモード」となり「大きな古時計」の音楽が1フレーズ流れる。
「SELECT」ボタンを押すことでモード切替ができ、1度押すと「ツー」の声で水滴&羊の鳴き声&ピンポーン音が聞こえ「へんしんモード」に、もう1度押すと「スリー」の声とともにドラムやシンバルの音が聞こえる「ドラムモード」に切り替わる。モードを選択したらOKボタンを押す。
次に各モード内のエフェクトの選択を同様にSELECTとOKボタンで行う(ドラムモード除く)。ここで「レッツゴー」の声が聞こえ、ゲームスタートとなる。
音量調整はSELECTボタンの長押しで行う。中→大→小の順で音量が変わるので設定したい音量のところでSELECTボタンを離す。
電源を切るにはON/OFFボタンを2秒以上長押しすると「バイバーイ」の声とともに電源オフになる。約3分放置するとやはり「バイバーイ」と声がして自動的に電源が切れるオートオフ機能も搭載している。
「えんそうモード」では10曲のメロディから選ぶことができる。「SELECT」ボタンで次々曲が切り替わるので、遊びたい曲で「OK」ボタンを押す。
登場順 | 曲目 |
---|---|
1 | 大きな古時計 |
2 | もりのくまさん |
3 | ねこふんじゃった |
4 | アメイジング・グレイス |
5 | ベートーベン「歓喜の歌」 |
6 | バッハのメヌエット |
7 | エリーゼのために |
8 | 白鳥の湖 |
9 | ベートーベン「運命」 |
10 | タイスの瞑想曲 |
収録曲は右の10曲。1〜10まで数字の順に出てくるのでお気に入りの曲まで「SELECT」ボタンで進もう。そのまま聴いているとサンプル演奏になるので、よく曲を知らない場合はまずサンプルをよく聴いてから挑戦しよう。
なぜかベートーベンが3曲も収録されている。
タッチするごとに1音ずつメロディが流れ、規定のリズムどおりに弾けると拍手喝采、ヘタクソだとブーイングを浴びる。グループの協調性が問われるところだ。
「歓喜の歌」演奏。この3人の協調性やいかに。
ちなみに肌にタッチしたまま力を入れたり抜いたりすると、ビブラートを効かせることができるらしい。
「へんしんモード」は3種類のエフェクトに約30種類の音声が収録されている。「ピチョン」という雨音でOKボタンを押せば、金属音や自然の音などいろいろな物質にへんしんできる「サウンドエフェクト」、「メェ〜」という羊の鳴き声でOKボタンを押せばいろいろな動物にへんしんできる「アニマルエフェクト」、「ピンポーン」という玄関の呼び鈴でOKボタンを押せばいろんなシチュエーションにワープできる「ワープエフェクト」がそれぞれ選択できる。
みんなで遊ぶときに一番盛り上がるのがこのモードではないだろうか。触る部位によって音が変わってくるのであちこち触りあってみたい。
「ドラムモード」ではモード内選択はなく、タッチする人の組み合わせで、バスドラム、スネア、ハイハット、タム(高・低)、シンバル×2の音が鳴る。タッチ接点の組み合わせによってドラムの種類が決まっている。これは演奏者によってはかなりかっこよく演奏することができそうだ。
タッチ接点 | ドラムの種類 |
---|---|
A&B | バスドラム |
A&C | シンバルA |
A&D | スネア |
B&C | ハイアット |
B&D | タム高音 |
C&D | タム低音 |
3人以上でタッチ | シンバルB |
さっそく実際に遊んでみよう。
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