オンデマンド動画ネット配信サービスを展開する米Huluは9月1日、日本でサービスを開始した。ハリウッド大手と契約し、「パイレーツ・オブ・カリビアン」などの数百本の映画やテレビドラマを月額1480円の定額制で配信する。無料で1カ月試せるキャンペーンも行う。
サービス開始に当たり、NTTドコモと独占的マーケティングパートナーシップを締結。またパナソニック、ソニーのネット対応薄型テレビでも視聴できるようにした。
Huluが米国外でサービスを展開するのは初めて。ジェイソン・カイラーCEOは「日本は大きな市場規模があり、ネットが成熟した国だ」と進出の理由を説明。「1つの料金メニューで充実したコンテンツをさまざまなデバイスで視聴できるのはHuluならではだ。日本でも大きな成功を収めるだろう」と自信を見せた。
米国では2008年にサービスを開始。まずは広告で収益を得る無料視聴サービスを展開し、その後有料サービスも開始した。有料会員は10カ月で100万人を超えたという。
Huluが米国外でサービスを展開するのは初めて。日本市場からの要望が多かったことも決め手になったという。ただ、日本では無料サービスは提供せず、定額制のみとした。有料サービスに絞ったことで「最初から豊富なコンテンツを提供できる」とカイラーCEOは話す。
日本向けサービスではUniversal、Sony Pictures Entertainment、20th Century Fox、Warner Bros.、Disneyなどとライセンス契約を締結。まず数百本の映画と数千本の海外ドラマを配信する。コンテンツは今後順次追加していく。
日本製コンテンツの配信準備も進めていることを明らかにしたが、具体的な内容や配信開始時期は言及しなかった。
PCに加え、スマートフォン/タブレットやテレビ、ゲーム機で視聴できるのも特徴。パナソニック「VIERA」、ソニー「BRAVIA」のネット対応モデルで視聴できるようになるほか、プレイステーション 3、Xbox 360でも対応する予定だ。
米国ではHuluをめぐる買収合戦にGoogle、Microsoft、Appleが名乗りを上げていると報道されている。この件についてカイラーCEOはコメントしなかった。
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