エプソンは9月28日、ホームシアター向けプロジェクター「dreamio」(ドリーミオ)の新製品として、同社初の3D対応機となる「EH-TW8000W」など2機種4モデルを発表した。いずれも480Hz駆動のD9パネルを採用した3LCD方式プロジェクター。新開発のパネル駆動技術「Bright 3D Drive」と合わせ、クロストークを抑えながら“明るい3D映像”を実現したという。
ラインアップは、光学レンズシフトなどを備えた上位モデル「EH-TW8000W/TW8000」および“3D対応のスタンダード機”をうたう「EH-TW6000W/TW6000」。末尾に“W”が付くモデルは、「Wireless HD」を標準搭載。同梱のトランスミッターをBDプレーヤーなどと接続すれば、プロジェクター本体に内蔵された受信機との間で非圧縮のワイヤレス伝送が可能になる。
型番 | EH-TW8000W | EH-TW8000 | EH-TW6000W | EH-TW6000 |
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画面解像度 | フルHD | |||
液晶パネルサイズ | 0.74型ワイドポリシリコンTFT液晶パネル | 0.61型ワイドポリシリコンTFT液晶パネル | ||
レンズシフト | 光学式レンズシフト | 電子式台形補正 | ||
内蔵スピーカー | 10ワット+10ワット | |||
Wireless HD | ○ | ○ | ||
2D-3D変換機能 | ○ | |||
超解像技術 | ○ | |||
本体サイズ | 466(幅)×395(奥行き)×140(高さ)ミリ | 420(幅)×365(奥行き)×137.3(高さ)ミリ | ||
本体重量 | 約8.5キロ | 約8.3キロ | 約6.2キロ | 約6キロ |
直販価格(※) | 32万9980円 | 29万9980円 | 22万9980円 | 19万9980円 |
発売日 | 11月25日 | 11月10日 | 10月27日 | |
明るい3D映像は、液晶シャッターのブラックアウトタイムを短縮することで実現した。フレームシーケンシャル方式の3Dプロジェクターでは、右目用のフレームから左目用のフレームに書き換える際に左右の画が混ざる時間が存在し、これが目にはいるとクロストーク(2重像)になって見えてしまう。このため、書き換え時には3Dメガネの液晶シャッターを閉じる仕組みになっているが、閉じている時間が長いと目に入る光量が減り、画面が暗くなってしまう。
「明るさを優先するとクロストークが発生し、クロストークの抑制を優先すると暗くなるというジレンマを抱えてしまう。とくに映画は暗いシーンが多く、3D表示の明るさ確保は重要だ」(エプソン)。
このためエプソンでは、D9パネルと新しい駆動技術で480Hz駆動を実現。同じフレームを4回ずつ書き換えることで、1回の書き換えにかかる時間(=液晶シャッターを閉じる時間)を短縮。あわせて光源ランプ(230ワットUHEランプ)を含む光学エンジンも強化し、クロストークを抑えながら明るい画面を実現したという(→エプソン、480Hz駆動のプロジェクター向け液晶パネルを量産出荷)。
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