振り返ると2011年はAndroidタブレット元年。特に7型サイズと10.1型サイズのモデルを中心にかなり多くの機種が登場した。まずは自分で用途を思い描き、実践できる、比較的PCリテラシーが高めの層から普及しだしたが、それを一般層までグワッと広げるにはどんな機能を備えどんな利用シーンを提案すれば訴求できるか、各メーカーは現在も多大な知恵を絞っていることだろう。
東芝の10.1型タブレット「REGZA Tablet AT700(AT700/35D)」(以下、AT700)もその中心の1台となるであろう注目のモデルだ。
なるほど、薄い。表面/背面ともにフラットな造形で、板である。より大げさに“下敷きかよ”と思うほど薄く、軽い。本体サイズは256(幅)×176(奥行き)×7.7(厚さ)ミリ、重量は約558グラム。10.1型Androidタブレットとして世界最薄、最軽量(発表時の2011年10月時点)をうたう。形状の好みはそれぞれだが、スパッと切り落としたような平面とひんやりサラサラな金属感、見た目のサイズに対して軽いと感じられるボディは、2011年に発売されたAndroidタブレットにおいてトップクラスの所有満足度が得られそうと評価できる。
ボディは10.1型ワイド/1280×800ドットの静電タッチパネル付き液晶ディスプレイを採用するピュアタブレットスタイルで、プロセッサにデュアルコアのOMAP4430/1.2GHz(ARM v7アーキテクチャ)、GPUにPowerVR SGX 540、1Gバイトのメインメモリ(DDR2)、32Gバイトのストレージ(eMMC)を搭載する。通信機能は2.4GHz帯IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 2.1+EDRで、3GなどのワイヤレスWAN通信機能は備えない。OSはタブレット向けのAndroid 3.2を採用する。
インタフェースや操作ボタン類は、厚さ7.7ミリの側面にスマートに並べられる。本体左側面にヘッドセット/イヤフォン端子(3.5ミリステレオミニジャック)、USB 2.0(Micro AB)、HDMI出力(Micro HDMI)、SDメモリーカードスロット(SDXC対応microSD)、右側面に電源/ロックボタン、ボリューム調整、マルチファンクションスイッチ、前面に200万画素インカメラ、背面に500万画素アウトカメラ、そして底面に専用のクレードル通信兼充電用端子とステレオスピーカーが備わる。Android操作のためのホーム/戻る/メニューキーは画面内にソフトウェアキーとして表示される。
バッテリー動作時間は、一定条件下の連続動画再生時で約7時間(カタログ値)。初代REGZA Tabletの「AT300(2011年6月発売)」はバッテリー着脱/交換が可能だったが、AT700はその薄型ボディを実現するためかボディ内蔵スタイルとなった。このほか、GPS/傾き/加速度/ジャイロ/重力/地磁気/照度センサーなども内蔵し、構える向きに応じた画面の縦位置/横位置回転といったピュアタブレットではあたり前の動作も当然だが普通にサポートする。
単体での机上/自宅利用においては、充電コネクタが大きく端子も底面にあるため、充電しながらではやや操作しにくい。もっとも、バッテリーでそこそこ長時間動作するのでそこまで気にする必要はないだろうし、本体を180度回転し、充電端子を上にして利用する手段はあるが、コネクタが大きくケーブルもやや太いので、やはり取り回しに若干苦労する。他機種ではDC入力に細いピン端子やMicro USB端子などを用いる例もあり、頼りないのとどちらがよいかと思うと迷うところだが……自宅/机上で、特に後述するREGZA連携機能で“お部屋テレビ”として活用するなら、オプションのクレードル「卓上スタンド2(PAAPR012)」(実売6500円前後 2011年12月末発売予定)も導入しておくとよいだろう。
ちなみに、ACアダプタはよくあるスマートフォンと同等サイズの小型タイプだ。USB端子より5ボルト/2アンペアを出力する仕様となっている。メーカーサポート外の使い方になるのは留意願いたいが、10.1型クラスのタブレットにおいてUSB 5ボルトであるのは珍しく、手ごろな工夫により出力仕様を満たすUSB出力型の外部バッテリーやACアダプタを応用できる可能性が高いと思われるのはうれしい部分だ(例えばエイサー「ICONIA Tab A500」は12ボルト/1.5アンペア)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR