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BAならではの歯切れ良さ、TDK Life on Record「CLEF-BA」野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review(1/2 ページ)

» 2012年03月09日 18時04分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
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 ヘッドフォンからテレビ、ホームシアターまで、さまざまなジャンルの数多あるAV系新製品のなかから注目の新製品をピックアップし、いち早いレビューをお送りしていく「野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review」。今回はTDK Life on Recordブランドから3月下旬に発売されるカナル型イヤフォン「TH-ECBA700BK」を紹介しよう。

「TH-ECBA700BK」は3月21日に発売予定。価格はオープンプライスで、店頭では5980円になる見込みだ

 TH-ECBA700BKは、イメーションがTDK Life on Recordブランドで展開するエントリーからミドルクラスのカナル型イヤフォン「CLEFシリーズ」の一員として登場した新モデル。「CLEF-BA」というペットネームが示すとおり、このクラスでBA(バランスド・アーマチュア)型ドライバーを搭載していることが最大のアピールポイントとなっている。

イヤーホルダー機構

 加えて、耳の形に合わせてホルダー部分が微調整できる「イヤーホルダー機構」や、音質と強度の両面で有利な銅線に銀合金線を加えたコード、絡みにくい編み被服(ブレイデッド)仕上のコード表面など、音質面、使い勝手の両面からかなり工夫の凝らされた製品に作り上げられている。それでいて実売6000円前後という、あくまでも「CLEFシリーズ」として、コストパフォーマンスの高い価格設定にされているのはうれしいかぎりだ。

 S、M、L、3サイズのイヤーピースに加えて、ダブルフランジタイプのイヤーピースも同梱(どうこん)されているため、たいていの人はピッタリ装着できるだろう。一方、注目のイヤーホルダー機構は、角度は30度ほどしか調整できず、長さも調整できるわけではないため、ホールド感はあまり感じない。そのため、装着した直後は「これで大丈夫なのか?」と少々不安になったが、実際に歩きながら使っていたりすると、思ったよりもホールド性が高いことに気がつく。耳たぶ内側の一部と触れることで、イヤフォンの本体があまり揺れないようになってくれるのだろう。歩いたり走ったりしても、脱落することがほとんどなくなるのだ。

イヤーホルダー機構の概要(出典はイメーション)と実際に装着したところ。装着した直後はあまりホールド感を感じないが、確かに効果はあるようだ

 試しに筆者に合わないイヤーピースを取り付け、わざと外れやすいようにしてあたりを走り回ってみた(われながら間抜けな姿だ)が、それでも脱落することはまずなかった。ちょっとした工夫の割には、なかなかの優れものだと思う。また耳に触れている部分(ウイングとでも呼べばよいのだろう)がシリコン製のため、不快感がほとんどないのもいい。

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