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» 2012年03月09日 18時04分 公開

野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review:BAならではの歯切れ良さ、TDK Life on Record「CLEF-BA」 (2/2)

[野村ケンジ,ITmedia]
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 編み被服仕上のコードにも好印象を持った。アピールどおりに絡みにくいのはうれしいが、それ以上に見栄えの良さがいい。価格クラスが2つくらい上がったかのような、上質感がある。一方で本体は、スカイブルーをあしらったカラーリングや、プロペラ(もしくはエアダクト)をモチーフにしたと思われるバックチャンバー側のデザインが、20代半ばまでの若者向けです的な年齢制限を主張している気がするものの、価格の割に質感高くまとめ上げられていることは確かだ。特殊構造が施され、曲げに強いL字プラグもいい。

編み被服仕上のコードとL字プラグ。デザインは若者向きだが、コストパフォーマンスは高い

手軽に試せるバランスド・アーマチュア型

 さすがにBAドライバー搭載を自慢するだけのことはある。ある程度の解像度が確保されると同時に、スピード感もかなり高い。打ち込み系の曲を聴くと、いつもと違うキレの良さにハッとすることだろう。グルーブ感も良好で、ノリの良さに関してはなかなかのものだ。

 一方で、同社「CLEFシリーズ」に共通した、ボリューム感ある低域もしっかり確保されていることから、重心の低い、迫力あるサウンドが楽しめる点も魅力。とくにヒップホップ系のサウンドバランスとはマッチングが良好だ。しかし、このセッティングは多少のマイナスポイントも生じていて、中域の下の方がちょっとスポイル気味となってしまっているのが惜しいところ。男性ボーカルやベースなどは、わずかながらも輪郭がぼやける傾向にあるのだ。

 逆に女性ボーカルはまったく影響なし、伸びやかな歌い上げてくれるので、ジャズ系などのアコースティック系よりも、ヒップホップやソウル、Jポップなど、現代音楽と相性がよいのかもしれない。いずれにしても、音質、見栄えの両面から、コストパフォーマンスの高い製品であることは間違いない。

音質評価  
解像度感 (粗い−−−○−きめ細かい)
空間表現 (ナロー−−○−−ワイド)
帯域バランス (低域強調−○−−−フラット)
音色傾向 (迫力重視−○−−−質感重視)
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