前編で触れたように、iPhone用に比べて、Android用はまだまだ黎明(れいめい)期といった感の製品ラインアップだが、このところ急激に事情は変わってきている。2011年の夏以降は続々と新製品が登場し、とくにエントリークラスの価格帯は、各社ともに積極的な展開を見せ始めた。後編では、そのあたりの製品も紹介していこう。
8.8ミリ径のダイナミックドライバーを搭載するカナル型イヤフォン「ATH-CK400」シリーズは、スマートフォン専用モデルともいえる製品で、今回紹介するAndroid用「ATH-CK400iS」とXperia用「ATH-CK400XP」のほかに、iPhone対応モデルまで、幅広いラインアップを持つ。カラーバリエーションは、Android用の「ATH-CK400iS」がブラック/ブルー/レッド/ホワイトの4色、Xperia用の「ATH-CK400XP」がブラック/ホワイトの2色展開となっている。
コンデンサーマイク内蔵のコントロール部は1ボタン式。着信応答、終話、音楽/動画再生、一時停止などの操作が可能となっている。
芯のしっかりした、ストレートなサウンド。低音の量感はそこそこだが、そのぶん開放的でクリアな音色傾向に好感が持てる。エントリーモデルとはいえ、純正とはレベルの違う解像度感、SN感を持ち合わせているところもさすが。機能優先、コストパフォーマンス優先の価格帯でも決して“音”に手を抜かないところが、オーディオテクニカらしい。
型番 | 対応スマートフォン |
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ATH-CK400XP | Xperia acro、Xperia arc、Xperia ray、Xperia PLAYなど |
ATH-CK400iS | iPhone4S、GALAXY S/SII/NEXUS、AQUOS PHONE SH-12C/SH-13C、REGZA Phone T-01D、BlackBerry Bold 9780など(使用できる機能は機種による) |
TDKもスマートフォン用のイヤフォンをデビューさせた。TDK「CLEF-SMART」は、直径10ミリのドライバーユニットを採用する、エントリークラスのカナル型イヤフォン。軽量で高剛性なアルミ切削ボディーを採用、アルミ製ボイスコイルとネオジウムマグネットとの組合せにより、レスポンスの良好なサウンドを実現しているという。バリエーションは、AndroidやiPhoneに対応する「for SMART PHONE」と、xperia専用の「for Xperia Series」という2タイプを用意している。
コントロール部は1ボタン式に加え、アナログ式のボリュームコントロールを用意した。操作系は曲送りや曲戻しまで行える、多機能バージョンが採用されている。
カラーバリエーションは、「for SMART PHONE」「for Xperia Series」ともにブラック/シルバー/ブルー/レッド/ピンクの5色だ。
声の通りがよく、耳にはっきりと届いてくるのは、剛性の高いアルミ素材のおかげだろう。低域は充分なボリューム感があるが、その分中域をスポイルしがちで、音ヌケの悪さを感じてしまうのが残念なところ。だが逆にいえば、電車内など騒音レベルの高い場所では、このくらいのバランスがちょうど良かったりするので、一概に否定できない。今後は、さらなる上級モデルへの展開を期待したいところだ。
製品名 | 対応スマートフォン |
---|---|
CLEF-SMART for SMART PHONE | Xperia acro、Xperia arc、Xperia ray、Xperia PLAYなど |
CLEF-SMART for Xperia Series | iPhone4S、GALAXY S/SII、AQUOS PHONE SH-12C/SH-13C、REGZA Phone T-01Cなど(使用できる機能は機種による) |
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