届いた経緯はさておき、取り出した「TSX-112」を見回すと、さすがにワクワクします。こちらはステレオ構成なので横長になっていますが、デザインは「PDX-13」よりシンプルで、鮮やかなフロントパネルが印象的。今回お借りしたホワイトのほか、レッド、オレンジ、イエロー、ブラックがあります。
本体の上面にはiPodドックと操作部、それにスロットローディング式CDドライブの挿入口が縦に並んでいます。横に入れるスロットローディング式はよくありますが、上面から入れるタイプはあまり多くありません。CDを取り出すときは“日の出”のようで面白いです。
スピーカーは11センチ径と大きくなっているうえ、iPhone/iPodドックもデジタル接続にするなど、音質重視の設計です。もっと驚いたのは、「TSX-112」が思ったより重かったこと。昔のラジカセのようなサイズなので、最初はプラスチック製ボディーかと思っていたのですが、音質面を重視してスピーカーキャビネットに木質MDF素材を採用しているのです。スピーカーといえば、やはり木製キャビネットですから、ここでもヤマハさんのこだわりを感じます。ちなみに重さは5.1キロ。女性でも普通に運ぶことはできます。
実際に音を聞いてみると、やはりいい感じです。重量感のある低域はもちろん、ボーカルがよく聞こえ、その存在感すら感じます。ステレオになって定位が良くなったことも大きいと思いますが、おそらく中域を重視したチューニングになっているのでしょう。結果として聴きやすく、かつ迫力のある音という印象でした。
アラーム機能では、PDX-13と同じ“だんだん大きくなる”アラームを採用しています。またTSX-112にはFM/AMチューナーが搭載されているため、アラーム音にはiPhone、ビープ音に加えてラジオも設定できるところがプラスアルファ。プリセットメモリーもFM/AMそれぞれ5局ずつ用意されているので、お気に入りのラジオ局は十分にカバーできるはずです。
また外部入力として、PDX-13と同じようにステレオミニジャックを備えています。iPhone/iPod以外のスマートフォンや携帯音楽プレーヤー、あるいはPCなどを接続して良い音で楽しめます。さらに前面にはUSBポートが用意されていて、USBメモリーに保存したMP3やWMAなどの音楽ファイルを再生することもできます。
改めて「TSX-112」を眺めると、やはり木製キャビネットであることが大きなポイント。音質に加えて、見た目にも良い印象を加えています。ボディーサイズは457(幅)×150.4(高さ)×172.5(奥行き)ミリと横幅はありますが、一体型なのでデスクや本棚にポンと置いて気軽に使えます。
また、上部のパネルの両サイドがちょうど小物を置くスペースにもなるので、小さな雑貨やルームフレグランス的な物を置きたくなりました。シックな色が好みならホワイトかブラック、ビビッドなレッド、オレンジ、イエローは室内のアクセントになるでしょう。
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