今回は、上海問屋のボリュームコントロール付きデジタルパワーアンプ「DN-68360」を試聴しよう。前回紹介したDONY AUDIOブランドのものではないのだが、パワーアンプICにTripath「TA2021B」を採用すること、そして4499円と比較的購入しやすい価格帯だったため、ここで取り上げてみたいと思う。
アルミ素材を用いたボディは、97(幅)×148(奥行き)×32(高さ)ミリと、かなりのコンパクトサイズにまとめられている。フットプリントはよくあるポータブルHDDほどなので、ノートPCのわきに置いてもじゃまになりにくい。机上での取り回しはかなりよさそうだ。
フロントパネルには電源スイッチとボリュームコントロールを配置する。電源スイッチについて、このサイズのパワーアンプは回路構成の都合からリアパネルに配置されることが多いのだが、それがフロントにある。細かいところではあるが、机上での使い勝手を考慮するとありがたい。電源スイッチの下に赤色LEDを配置し、通電状態が視認できるようにもなっている。
入力は、アナログRCAが1系統のみと至ってシンプル。iPodやウォークマンなど、ポータブル音楽プレーヤーとは、RCA音声−ステレオミニケーブルを用意して接続する。出力は25ワット×2で、パッシブスピーカーのみ。ヘッドフォン端子などは用意されない、あくまでもシンプルなパワーアンプとしての機能に徹した構成となっている。
スピーカー端子はバナナプラグ対応だ。こういった小型のボディではスピーカー端子同士の間隔が狭く、やや接続しづらかったりすることもあるが、バナナプラグであればさほど困らず、スムーズに接続できる。
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