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映像は大進化したけど音は? 新型iPadのサウンドを徹底チェック野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review(1/2 ページ)

» 2012年04月05日 10時00分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]

 ヘッドフォンからテレビ、ホームシアターまで、さまざまなジャンルの数多あるAV系新製品のなかから注目の新製品をピックアップし、いち早いレビューをお送りしていく「野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review」。デビュー以来、Retimaディスプレイの美しさについて取り上げられることの多い新型iPadだが、ここでは、なぜかまったく触れられていない(というか単にメディア関係から興味をもたれていないだけかも)音質について、言及していこうと思う。

新「iPad」(左)。昨年、自腹で購入した「iPad2」と比較したところ(右)

 昨年、「iPad 2」を購入した筆者は、喜び勇んで音質面をチェックし、第3世代iPod touchを大きく下回るサウンドクオリティーに意気消沈したものだった。しかし、デジタル出力という裏技を使えばそれなりの音質が確保できることと、その後にAirPlay向けアイテムとして活用してみると、とてつもなく便利で、かつプレーヤーとしてのクオリティーもなかなかだったことから、最終的には購入してよかったと結論付けることができた(→「iPad 2」の音は裏技で生まれ変わる!?)。あれから1年、新型iPadは、映像面で大きく進化したものの、音質面ではいかなる変化が訪れているのだろうか。

使い勝手に関しては、まったく文句のないレベル

 音質についての話をする前に、まずはユーザビリティーについてチェックしていこう。結論をいうと、iOS5を導入したiPad2に対して、新型iPadは使い勝手でなんら変わるところはなかった。まあ、当たり前といえば当たり前だが、ディスプレイ面での進化が、音楽プレーヤーに影響を与えることはまったくなかった。もともと音楽プレーヤーとしては使い勝手のよい製品なので、この点についてはありがたい。

 近年はAndroid OS搭載のタブレットも矢継ぎ早に登場しているが、こと使い勝手の面に関しては、iPadが1歩も2歩もリードしている印象がある。それは筆者の感想だけでなく、わが家の3歳の子どもが、iPadだけは結構使いこなすことができている様子からも分かる。

 いっぽう、裏技である「カメラコネクションキット」を使ったUSB DACの認識は、iPad2で認識されたものはされ、ダメなものは「接続中のアクセサリは消費電力が大きすぎます」と表示されるところも同様だった。

「カメラコネクションキット」を使ったUSB DACの認識。iPad2で利用できた製品(Fiio E7やibasso D2+Hj BOA)は今回も使用できたが、ダメなものはやっぱりダメだった

 ただし、テスト中にちょっと面白い発見をした。

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