シャープは4月18日、“AQUOSクアトロン”の新製品として、80V型を含む6サイズの「Gシリーズ」を発表した。国内で流通している液晶テレビとしては最大のサイズとなり、幅は1.862メートルと「両手を広げたような大きさ」だ。6月10日から順次発売する。
型番 | LC-80GL7 | LC-70GL7 | LC-60G7 | LC-52G7 | LC-46G7 | LC-40G7 |
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画面サイズ | 80V型 | 70V型 | 60V型 | 52V型 | 46V型 | 40V型 |
バックライト | 直下型LED | エッジ型LED | ||||
チューナー | 地上デジタル×3、BS/CS110度×2 | |||||
録画機能 | USB外付けHDD録画対応(2番組同時録画、1番組視聴) | |||||
入力端子 | HDMI×4、D5、コンポジット、アナログRGB、USB×3、LANなど | |||||
実売想定価格 | 95万円前後 | 65万円前後 | 35万円前後 | 28万円前後 | 23万円前後 | 16万円前後 |
発売時期 | 6月20日 | 6月10日 | ||||
シャープによると、新製品のコンセプトは「BIG&Smart」。同社の調査によると、2011年度は60V型以上の大画面テレビ構成比が前年の約8倍に伸張しており、さらに大画面志向が強まる傾向にあるという。また、同社が力を入れているネット対応のAQUOSは累計出荷台数で1000万台を超えた。Gシリーズでは、さらに「身近なスマート」を目指して機能を追加。「こんな番組やこんな情報があったんだという気づきを生む」(同社)という。
4色(RGB+Y)のクアトロンパネル自体は従来機と同じだが、829万におよぶサブピクセルを生かすために新しい駆動システムを導入した。従来機にもサブピクセルを利用して輪郭のジャギーを抑える機能はあったが、今回はこれに色の処理を加えてディティールの表現力を高めたという。「例えば、黄色はRとBで作られるが、シーンによってそのバランスを変え、映像のディティールが表現できるようになった。映像検出も(パラメータの)種類と数を増やし、精度が向上した」(同社)。
映像検出を行う処理エンジンには、従来の2倍の処理能力を持つデュアルコアプロセッサを採用し、映像処理の遅延量を約半分にした。また「240フレッドスピード」と名付けられた8倍速相当の動画表示も新しい。これは、倍速技術で120コマ/秒とした映像を繰り返し液晶パネルに表示しながら、LEDバックライトスキャンを組み合わせて動画応答性を高める機能だ。もちろんフレームシーケンシャル方式の3D表示にも対応している。
デジタルチューナーは、地上デジタル3基とBS/CSデジタル2基。USB外付けHDDへの録画は、4台同時接続まで対応しており、地上デジタル放送なら2番組を同時録画しながら1番組を視聴できる。さらに最大8倍の長時間録画モードや、録画した番組のネットワークダビングにも対応する。
一方、世界的な狭額化の流れを受けてスピーカーは画面下の2つのみとなったが、代わりにヤマハのLSI「新・AudioEngine」を搭載した。周波数特性と位相の乱れをトータルに補正する「Helios」(ヘリオス)技術を用い、クリアな音質と自然な定位を実現するという。さらに反響する仮想音を組み合わせる倍音合成技術「HeX」(エイチエックス)で低音感を拡張する。
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