録画番組をREGZA Tabletにダビングし、外出先などで再生できる“番組持ち出し”は「RZポーター」が対応する。録画番組の保存先として内蔵フラッシュメモリとmicroSD/SDHCメモリカードの両方を利用可能で、ダビング時に選択する。
番組持ち出しを利用するには、DBR-M180側で番組持ち出し用に録画するか、録画番組からの変換が必要だ。当然、番組持ち出し用に録画をしてしまうのが手っ取り早いのだが、DBR-M180では持ち出し用の録画も通常録画と同列に扱われる点に注意がいる。つまり、通常録画と持ち出し用録画を行うと、2番組同時録画ができなくなるのだ。例えば放送時間の重なりの多い深夜アニメを保存用途でも録画しつつ、翌朝にさっと持ち出すといった使い方には対応できないこともある。
ダビング作業はLAN経由で行える。タブレット側で「RZポーター」を起動してダビングONにしておき、DBR-M180からダビング先として「RZポーター」を選択するだけ。複数の録画番組を一括してダビングすることも可能だ。無線LANの通信速度などはダビング時間に影響するため注意は必要だが、充電中の本機に別室のDBR-M180を操作からダビングということもできるので、使い勝手としては悪くない。なお持ち出し番組もダビング10に準ずる扱いとなり、コピーワンスのCS放送などはダビング後はダビング元から消去される形になる。
「RZポーター」の操作は「RZプレイヤー」にほぼ準じており、違和感なく利用できる。Twiiter連携やタグリストによるハイライトシーンの頭出しなども可能だ。
持ち出し用録画は解像度が640×360/1280×720ピクセル、ビットレートは最大12Mbpsまで選択可能で、10.1インチディスプレイの本機でも不満のない画質で再生できる。ただし、上限に12Mbpsにすると1時間の番組でファイルサイズが5Gバイトを超えてしまうため、現実的には4〜8Mbps程度を選択するのが妥当だろう。また、高解像度の1280×720ピクセルでは最低ビットレートで2.4Mbpsまで使えるが、さすがにここまでビットレートが低いとシーンチェンジなどでブロックノイズなどが目立つ。4Mbpsにしておけば、動きが少なめのスタジオ録り中心のドラマ、圧縮率の高いアニメなどでは破たんも少ないようだ。
録画予約に関しては「RZスケジューラ」が対応する。DBR-M180では、タブレット上で録画予約の一覧、削除、新規予約が可能。予約ランキングから録画予約をすることもできた。複数の東芝製録画機能付きテレビ、レコーダーを所有している場合には録画予約を手元で一覧できるだけでもかなり便利に使えるだろう。ただし、外出先からはEメールでの録画予約になる。なお「RZスケジューラ」に関してはとくに端末依存のアプリではないため、対応機器には2011年秋モデルより前の東芝製レコーダーも含まれる。
電子番組表からの録画予約に対応していないのはやはり残念だが、タイムシフトマシンであるDBR-M180(もしくはM190)との組み合わせなら、録画予約管理に関しては不要ともいえるため、マイナス材料にはならない。
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