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異才の全録レコーダー「DBR-M180」&「REGZA Tablet」を試す(後編)BDレコ×タブレットを大検証(3)(1/3 ページ)

» 2012年07月13日 17時07分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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 前回、取り上げた東芝の全録レコーダー「DBR-M180」と組み合わせるのは、「REGZA Tablet AT700」だ。10インチクラスとしては群を抜いて軽い535グラムを実現しており(他社製品は600〜700グラムが多い)、実際に持ち上げるとはっきりと分かるほど違う。また7.7ミリ厚というスリムさながら、バッテリー動作時間は動画連続再生時で7時間が確保されている。

10.1インチクラスでは世界最薄、最軽量となるタブレット「REGZA Tablet AT700」

各種コネクタやmicroSDスロットは右側面に集中配置されている。なお、今回はタイミングの都合でAndroid 3.2.1搭載モデル(AT700/35D)を使用している。ほぼ同等のレコーダー連携機能を持つ2012年春モデルではOSがAndroid 4.0.3に変更されているが、関連するアプリは変更されていない

 対応するBDレコーダーと組み合わせると、本機ではLAN内での録画番組の再生、放送中番組の視聴、本機へ録画番組をダビングしての持ち出し再生が行える。組み合わせとして公式に対応しているのは同社の「レグザリンクシェア」対応製品で、BDレコーダーは2011年秋モデル以降。今回取り上げたDBR-M180に加え、「DBR-M190」「DBR-Z160」「DMR-Z150」で、録画対応テレビは、REGZAの「X3/ZP3/Z3シリーズ」になる。なお、2012年春モデルの「AT830/ 700/ 570」では、「RD-BZ810/ 800/ 710/ 700」「RD-BR610/ 100」「RD-X10」にもアップデートで対応した。著作権保護に関してはDTCP-IPで実装していると思われるが、タブレット側はH.264(MPEG4/AVC)の再生が前提のため、送り出し時にレコーダー側でトランスコード、もしくは事前に変換といった形で対応できる製品だけが対応機器となる。

タイムシフトマシン機能で録画された番組もリモート再生

 本機は機能ごとに独立したアプリが提供されており、LAN内での録画番組再生には「RZプレイヤー」を利用する。基本的には再生したい機器を選び、録画番組を一覧から選択するだけだ。DBR-M180を選択した場合には、DBR-M180のタブがそのままフォルダとして反映され、UI(ユーザーインタフェース)こそ異なるもの、同じ一覧を利用できる。画面には15番組ずつ表示され、シームレスにスクロールできるので番組を探し出すのはDBR-M180よりも楽なくらいだ。今回はDBR-M180が有線LAN、本機が無線LAN(IEEE 802.11n)接続で利用したが、一覧の取得もストレスのないレベルだった。

機器選択画面ではmPC上で動作している物も含めてLAN内のDLNAサーバが全て表示される(左)。機器としてDBR-M180を選択。通常録画用のHDDは、タブがフォルダとして扱われる(中、右)

 また、AT700の登場時には不可能だったタイムシフトマシン機能で一時保存されている番組の再生も、DBR-M180側のアップデートで可能になった。当然ながら事前作業なども必要ない。こちらはチャンネル別、日付別での一覧が可能で、番組表に近い感覚で番組を選び、再生することができる。もちろん同一LAN内、タイムシフトマシン機能で一時保存されている期間内という制限はあるが、「どこでも」「いつの番組でも」という感覚でタブレットで再生できるのは快適だ。

「タイムシフトマシン」タブを選択すると、チャンネルか、日付で一覧表示の方法を選択できる。残念ながら電子番組表から選択とはいかないが、一覧性は悪くない

 放送中番組の視聴にも対応する。こちらは別アプリの「RZライブ」が対応しており、フルスクリーンで番組を表示しつつオーバーレイ表示される放送中番組一覧からチャンネルが選択できるなど、専用アプリらしい使い勝手が魅力だ。なお放送中番組の視聴はBDレコーダーのみが対応となり、録画テレビは対応しない。

「RZライブ」では、放送中番組の視聴に対応する機器のみが選択可能。放送中の番組一覧からチャンネルを選択することもできる

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