上海問屋がこのところPCオーディオ製品を矢継ぎ早にリリースしている。今回はその中でもちょっと気になったデスクトップ用で小型サイズのデジタルパワーアンプ2モデルを試聴する。
選択したのは「DN-82621」と「DNSB-23792」。どちらもデジタル方式のパワーアンプを搭載する小型アンプだが、外観、そしてサウンドのキャラクターがだいぶ異なっていた。
まずは「DN-82621」から。本体サイズは92(幅)×150(奥行き)×43(高さ)ミリと、デスクトップ向けとしてかなりコンパクトだ。ヘアライン加工されたアルミ筐体、さらに上下をミゾ彫り加工したフロントパネルなど、小さいながらも意外とデザインに凝った部分があり、価格以上の上質さを感じる外観に仕上がっている。
入力はリアパネルにアナログRCA 1系統、出力は左右スピーカー端子のみとかなりシンプル。フロントパネルに電源スイッチとボリュームつまみを実装する。電源を入れるとボリュームつまみの根元が青く光ることで通電状態を視認できる。
出力は50ワット×2と、同じくデスクトップで使用するブックシェルフスピーカーと組み合わせるにしては、かなり余裕のあるスペックとなっている。
いっぽうの「DNSB-23792」は、中AUNE AUDIO製のモデルのようだ。本体サイズは135(幅)×170(奥行き)×51(高さ)ミリで、前述したDN-82621よりふたまわりほど大きいボディを採用する。
こちらもデザインにいくらかの主張がうかがえ、アルミ素材の採用と円形のアクセントがなかなかの雰囲気を出している。こちらは入力に2系統のアナログRCAを設けており、大きい分、活用の幅も少し広めである。
フロントパネルはボリュームつまみと入力切り替えボタンを備え、電源スイッチはリアパネルに配置する。こちら、ボディがさほど大きいわけではないので致命的に扱いにくくはないが、電源スイッチはできればフロントにあってほしいと思う。
デジタルアンプにはTI製「TPA3121」を採用する。これをBTL(Bridged Transless:1チャンネルにつき2回路)接続することによって、出力25ワット×2のパワーを得ているようだ。こちらもブックシェルフスピーカーを駆動するには十分な出力である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR