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マクセル、2層空間設計のカナル型イヤフォン「MXH-RF500/RF500S」を発表“m”マークの第3弾

» 2013年02月14日 14時52分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 日立マクセルは2月14日、2層構造の「デュアルチャンバー」設計を採用したカナル型イヤフォン「MXH-RF500」、およびリモコン付きの「MXH-RF500S」を発表した。オープンプライスで2月20日に発売する。実売想定価格は、MXH-RF500が6000円前後、MXH-RF500Sは7000円前後。

「MXH-RF500」のブラック(ブラック/レッド)と「MXH-RF500S」のホワイト(ホワイト/シルバー)

 同社は昨年末、高級オーディオ分野への復帰を掲げ、ツインドライバー搭載のカナル型イヤフォン「MXH-DD600」および「MXH-DBA700」を発表した(→関連記事)。今年1月にはアルミ削りだしのカナル型イヤフォン「SQUEEZE」をリリース。「MXH-RF500/RF500S」は、“m”マークを冠した新製品の第3弾となる。

 「ポータブル機器の普及やハイレゾ音源配信など、“良い音”はわれわれの近くにある。マクセルとしても新しい音のステージに対し、商品ラインアップを拡大していく。(同社コンシューマ事業部商品企画部担当部長の小林是人氏)。

mマーク製品のコンセプト(左)。高級オーディオラインを拡大するという同社商品企画部の小林是人担当部長(右)

 小林氏によると、MXH-RF500の音質面の特長は“フラット&ワイド”。10ミリ径ダイナミックドライバーをシングルで搭載したベーシックな構成ながら、ハウジング内の空間を隔壁とポートで2つに分け、ドライバー背面の音圧をコントロールする。1つめの空間で生じた共振が、2つめの空間で増幅され、豊かで伸びのある低域を作り出すという。また、イヤーピースは先端を若干とがらせた新しい形状を採用し、耳穴に挿したときの変形を防いだ。これにより、「従来よりも高域が届きやすく、きっちり伸びる」。

1つめの空間で生じた共振が、2つめの空間で増幅される仕組み

実際の音は確かにフラット&ワイド。低価格ながらもピュアオーディオ的な心地よさを持つ。とんがった部分がなく、聴き疲れしないタイプだと思われる(左)。上段が「MXH-RF500」の3色、下段が「MXH-RF500S」の2色(右)

 ケーブルも特長的。イヤフォン本体から約30センチの部分に2.5ミリミニプラグを設けた脱着式で、MXH-RF500には約90センチと約30センチの延長ケーブルが付属する。本体側と合わせると、それぞれ約60センチ、約120センチとなり、「プレーヤーを胸ポケットに入れたときは60センチ、鞄に入れたら120センチなど、利用シーンによって選択できる」。

MXH-RF500には約90センチと約30センチの延長ケーブルが付属する。2.5ミリ径のステレオミニジャックでケーブルの付け替えが可能

 リモコン付きのMXH-RF500Sも、本体側は同じく約30センチ。リモコン側のケーブルは約90センチのため、全体では120センチとなる。クリップ付きのリモコンは、側面にスライド式のボリュームコントローラー、前面にマイクと通話ボタンを備えており、4極ステレオミニプラグ対応のスマートフォンで利用できる。

リモコンに“m”マーク。背面にクリップが付いているため、胸ポケットなどに手軽に固定できる(右)

 そのほかの主な仕様は下表の通り。

型番 MXH-RF500 MXH-RF500S
型式 密閉ダイナミック型
ドライバー 10ミリ径ダイナミック型
音圧感度 107dB/mW
インピーダンス 16オーム
再生周波数特性 20〜2万2000Hz
最大入力 50mW
マイク なし コンデンサー型、全指向性
カラー ブラック(ブラック/レッド)、ホワイト(ホワイト/パープル)、レッド(レッド/ブラック) ブラック(ブラック/シルバー)、ホワイト(ホワイト/シルバー)
価格 オープン(実売6000円前後) オープン(実売7000円前後)
発売日 2月20日

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