恒例「春のヘッドフォン祭 2013」が5月11日に東京・外苑前駅近くの「スタジアムプレイス青山」で開催された。回を追うごとに規模が拡大する同イベントだが、前回(秋のヘッドフォン祭2012)が2日間開催だったのに対して今回は1日のみという事情もあり、会場には朝から熱心なファンが行列を作った。なお、主催のフジヤエービックによると、秋は2日間の方向で検討しているという。
最近はヘッドフォン祭で新製品発表やお披露目が行われるケースも増えたが、今回はアユートの「Astell&Kern AK120」やHi-FiMAN「HM-901」といったハイレゾ対応ポータブルプレーヤーの新製品が発表会が行われたほか、ティアックやタイムロードもプレゼンテーションを行った。
最近発表されたシュアの新フラグシップ「SE846」やフィットイヤーのユニバーサルタイプ第2弾「Parterre」(パルテール)などは、試聴が行える初めての機会とあって会場内に長蛇の列。シュア製品が展示されている完実電気ブースでは、大量の整理券を用意して混雑の解消を図っていた。
またヘッドフォン祭といえば海外メーカー製品がメインというイメージもあるが、最近は国内大手メーカーの存在感も増している。例えばJVCケンウッドは、2ドライバー搭載の新ヘッドフォン「HA-SZ1000/SZ2000」の試聴機をずらりと並べたほか、日本投入を検討中の海外向けイヤフォンを参考展示。また、日立マクセルがヘッドフォン祭に初めてブースを構えたこともトピックだろう。
国内大手メーカーはどうしても発表済みの製品が中心になるが、ヘッドフォン祭は毎回、未発表製品の展示が多いことでも知られる。耳の肥えた来場者が多いため、メーカー側もオーディオファン層の意見を吸い上げる貴重な機会として注目しているからだ。今回も多くの未発表製品を、あちこちのブースで見ることができた。
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