ファイナルオーディオデザインは、ダイナミック型とBA型のハイブリッドというユニークなヘッドフォン「pandora」(パンドラ)を参考展示した。これは、昨年10月の「オーディオ&ホームシアター展」で黒い布をかけて出品したもの。今回は密閉型とセミオープンの2種を最終に近いデザインで(エンジニアリングサンプル)見ることができた。

Pandraのデザインは2種類。既存の「heaven」シリーズなどと同様、数字によってバリエーションが設けられる予定で、楕円形のデザインが「pandora III/IV」、丸いデザインは上位モデルの「pandora V/VI」となるドライバーは、50ミリ径ダイナミック型と自社開発のバランスド・アーマチュア型の2Way構成。バランスド・アーマチュア型ドライバーは、ハウジング内下側の耳穴に近い部分に設けられ、ドライバーごとの音圧差を吸収する仕組みだという。8月後半から9月にかけて発売する予定。ターゲットとなる価格帯は、3〜4万円台としている。
テックウインドブースでは、「今朝届いたばかり&米国でも本日発表」という、正真正銘の“初物”がさっそく試聴できる状態で展示されていた。それは、Westoneの新しいカナル型イヤフォン「Adventure Series」だ。Adventure Seriesは、同社初となるダイナミック型ドライバー(6.5ミリ径)を搭載し、IPX 3の生活防水仕様や耳かけ式ケーブルを備える「スポーツにも適した製品」(同社)。暗い場所でも光を反射して見えやすい素材を使用するなど、屋外使用時の安全性にも配慮している。
同じく反射素材を使用したケーブルには、Apple製品用の3ボタンリモコンが付属。6月中旬に正式発表する予定で、価格は2万4800円前後になる見込みだ。
CAVジャパンでは、今月から取り扱いを開始する米SKUNK JUICEの「FG100」を展示した。こちらは合体メカニズム搭載のユニークなカナル型イヤフォンだ。
FG100は、1つのパッケージに2つのイヤフォンが入っており、ケーブルの途中にある磁石で合体させると「音楽をシェアできる」というもの。ちなみにスペック上、連結できるイヤフォンは4つまで。「磁石なので8つくらいまでは連結できるが、音質が劣化するため4つまでとしている」(同社)。
すでに海外では累計300万台超を出荷した人気モデルで、日本では5月下旬に発売する見込みだ。予価は5980円。
フォステクスでは、金属筐体(きょうたい)と着脱式ケーブルを備えるカナル型イヤフォン「TE-05」を参考展示した。1万円前後で夏までには発売するという。
TE-05は、円筒形のアルミボディーにMMCXコネクターを装備。1万円前後というターゲット価格帯では、シュア「SE215」などの例はあるものの、まだ着脱式は珍しい。また、TE-05のドライバーはダイナミック型だが、「今後、同じ筐体を使って異なるドライバー構成の製品バリエーションを検討していく」と思わせぶりなコメントもあった。


「TE-05」はMMCXコネクターによる着脱式ケーブルを採用したモデル(左、中)。ヘッドフォンアンプの「HP-V1」も参考展示(下段)。側面に放熱用のスリットが設けられるなどバージョンが上がったという(右)TDK Life on Recordブランドを展開するイメーションは、楽曲に合わせてあらかじめチューニングを施した「Pre-tunedシリーズ CLEF-P」の新モデル「TH-PMEC300」を参考展示していた。ドライバーやチューニングに大きな変化はなく、デザインの変更がメインだという。「ボーカル」「メガバス」「ライブ」の3種を6月に発売する予定で、価格は据え置きになる見込みだ。
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