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しゃれっ気のある質実剛健モデル、ADL初のヘッドフォン「H118」を試す野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review(1/2 ページ)

» 2013年06月04日 14時12分 公開
[ITmedia]
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 さまざまなジャンルの数多あるAV系新製品のなかから注目の新製品をピックアップし、いち早いレビューをお送りしていく「野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review」。今回は、フルテックの「ADL」(Alpha Design Labs)ブランドから登場した初のヘッドフォン「H118」を取り上げよう。

ADLブランドのヘッドフォン「H118」。価格はオープンプライスで、店頭では2万3000円前後で販売されている

 フルテックは、「フルテック」ブランドで電源アクセサリーやケーブル類を数多く手がけ、一方のADLブランドではUSB DACやヘッドフォンアンプなどを送り出している。もともとヘッドフォン専業メーカーではないためか、デザインに関する発想はとてもユニークだ。H118も、アラウンドイヤータイプのパッドや密閉型ハウジングなどオーソドックスな形式を採用しているものの、ハウジング部は「Alphaトリフォーム・イヤーカップ(Alpha Triform Contour Earcups)」と呼ばれる3角形に近い形となっている。かなりスマートな見かけながらも、耳たぶをすっぽりと覆うことのできる絶妙な大きさになっている。

 その内部には、特殊ポリマー振動板を採用する40ミリ口径のダイナミック型ドライバーを搭載。ボイスコイルと振動版との間にリングを挟み込むことで、発生するピークを押さえ込んでいるという。加えて、銅をコーティングしたアルミ合金ワイヤー製コイルや、着脱式のケーブル接続部には、オリジナルの非磁性ロジウムメッキ仕様のmini XLRコネクターを採用するなど、ケーブル/コネクタメーカーならではのこだわりも随所に見られる。

三角形に近いイヤーカップ(左)。ケーブルは着脱式。オリジナルの非磁性ロジウムメッキ仕様のmini XLRコネクターを採用する(右)

個性的なハウジングはダテじゃない

 ブラックを基調としている外観は、「Alphaトリフォーム・イヤーカップ」や、所々にレザー風のテクスチャーがあしらわれているおかげで、高級感とまでは行かないまでも、しっかりとした存在感がある。ちょっとしたしゃれっ気を持ちあわせる質実剛健モデル、といった印象が正確かもしれない。

所々にレザー風のテクスチャーを用い、存在感を出した

 個性的なハウジングデザインは、柔らか表皮を持つたっぷりしたイヤーパッドのおかげもあって、装着感はなかなかに心地よい。おかげで、長時間の使用時にもストレスは感じなかった。

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