「秋のヘッドフォン祭 2013」で気になった“参考展示”：秋のヘッドフォン祭 2013（2/5 ページ）

[芹澤隆徳，ITmedia]

「Deff Sound」第2弾はアルミボディーのDAC兼ヘッドフォンアンプ

Lightning対応のiPhone用小型ヘッドフォンアンプ「DDA-L10RCBK」

　先日、オーディオ関連の自社ブランド「Deff Sound」を立ち上げ、第1弾となるLightning対応のiPhone用小型ヘッドフォンアンプ「DDA-L10RCBK」をリリースしたディーフ。iPhone用のアルミケースなどで知られる同社だが、実は昨年にも30ピンドックコネクター対応のヘッドフォンアンプを発売しており、オーディオ系の製品は初めてではない。

　「もともとディーフは音響メーカー出身の社員も多く、以前から音響製品を手がけたいと考えていた」と話すのは、同社の荒木徹社長だ。今回は、現役のプロデューサー／コンポーザーである山木隆一郎氏に音作りを依頼。本格的に音に注力した製品を出していくという意思表示も兼ねて新ブランドを立ち上げた。

　参考展示していた“新ブランド第2弾”は、得意のアルミ加工技術を生かしたアルミ筐体のヘッドフォンアンプだ。今回は据え置き型で、上面には設けられた大きなボリュームダイヤルが目を引く。

参考展示の新製品。96kHz/24bitまでのWAV/FLAC、および2.6MHzのDSD音源に対応するDAC内蔵ヘッドフォンアンプだ

　DACチップは、台湾のサビテックというチップメーカーのもので、国内での採用例はほとんどない。96kHz/24bitまでのWAV/FLAC、および2.6MHzのDSD音源に対応しており、DSD再生はDoP（DSD Audio over PCM Frames）方式だ。また、アナログRCA出力のほかに光デジタルによる入出力も用意。DDCとしても利用できる。電源はUSBバスパワー。

　「他社とは少しずつ違う、特長のある製品を作りたい。まずはDAC製品のバリエーションを増やしていく」（同氏）。