オヤイデ電気ブースで気になったのは、「会場限定特価4000円」で販売されていたイヤフォン用の交換用ケーブル「HPC-MX」だ。カラフルな色に目をひかれるが、注目のポイントはそこではない。先端にある、同社が独自開発したというMMCXコネクターだ。
先端をよく見ると、コネクター部分にスリットが入り、先端も少し盛り上がっている。これにより、着脱時などの取り扱いは容易にしながら、コネクターの接触面積を増やしたという。「音の途切れや音質など、これまでのケーブルで感じていた不満を解消するコネクター。汎用の部材に満足できなかったので、自分たちで作りました」(同社)。
実際の製品は、来春予定では8000円前後になる見込み。今回は試作品を先行モニター向けに販売したもので、かなりお得な価格設定だ。ただし、反対側のL型コネクター部分は「開発中」のため、従来品の部材を流用したものだ。
カスタムIEMメーカーのカナルワークスは、開発中の「ステルスケーブル」を参考展示した。線径わずか0.9ミリという細さに加え、クリア素材の被膜もあって目立たないケーブルになっている。
ただし、細くなっても音にはこだわった。銀でコーティングされた導体(Cu)は合計42本で、グランドラインを完全に独立させるなど、「従来のケーブルにひけをとらない音質を実現した」(同社)。アラミド繊維を組み合わせているため、屈曲や引っ張りにも強いという。
ケーブル長は127センチで、コネクターは2ピン。同社製やJH Audio製のカスタムIEMで利用できる。価格は1万1000円。12月に発売する予定だ。
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