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日本初! 黒球温度計を採用した家庭用の熱中症指数計「熱中アラーム TT-560」橘十徳の「自腹ですがなにか?」(1/2 ページ)

» 2014年07月11日 17時20分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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 いよいよ暑い夏がやってきたが、猛暑の中で強い味方となるのが熱中症指数計だ。今年発売された熱中症の中でとくに注目されるのが、タニタの「熱中アラーム TT-560」。この製品のユニークな点は、業務用で使われている黒球温度計を家庭用として初めて搭載した点にある。

「熱中アラーム TT-560」

 黒球温度計とは、地面など周囲からの照り返しによる熱(輻射熱)を計測するのに使われる温度計で、黒色の球体の中心部の温度を測定する方式のため、「グローブ温度計」とも呼ばれている。他社でも屋外で使用可能な熱中症指数計が発売されているが、これらは黒球温度計を搭載していないため、輻射熱を計測できず、直射日光が当たる炎天下では正確なWBGT(暑熱指数)を出せないという問題があった。

 TT-560でタニタは、業務用で使用されている黒球温度計の小型化に成功し、コンパクトサイズを実現しながら直射日光下でも正確なWBGTを計測可能にした。しかも、計測場所が屋外か屋内かを自動判別する機能も搭載しており、それぞれの場所に応じた計算式でWBGTを求める機能も搭載している。

 価格はAmazon.co.jpで税・送料込みで4650円と少し高めだが、熱中症指数計としてはかなり本格的な仕様になっている点にひかれて購入を決めた。

パッケージと本体。片手で持てるコンパクトサイズだ。上部の黒い部分が黒球温度計

ベルトとカラビナ型クリップが付属

 本体のデザインは、上部に黒球が付いた独特の形で、熱中症指数計としてはけっこう大きめだが、片手ですっぽりと握れる大きさで、重量も65グラムと軽量だ。ベルトとカラビナ型クリップが付属しており、持ち運びしやすいように配慮されている。ベルトは白色と水色の2種類が入っており、ベルトやザックに吊り下げておくのに便利だ。

ベルトやカラビナ型クリップが付属(左)。裏面(右)

 付属品はこのほかに、ボタン電池(CR2032)と電池交換用のドライバーがパッケージの中に入っている。ドライバーを使ってケースを開けて電池をセットすると「ピッ」と音が鳴って電源が入る。

ドライバーで電池ケース部を開ける(左)。コイン電池を使用(右)

 ボタンは電池ケース横の電源ボタンと、本体横にある音量ボタンの2つのみ。電源をオン/オフにする場合は2秒間押し続ける。ちなみに電池寿命は、1日4時間の使用で約3カ月だという。

ベルトとクリップを装着したところ

 電源を入れて表示値が安定するまでは10分間以上が必要だ。また、使用する高さは30〜150センチの範囲で設計されているので、腰のあたりに取り付けておくのが良さそうだ。使用温度範囲は0〜50度なので、暖房器具の近くはもちろん、締め切った車内に放置するのはやめておこう。防水設計でもないので、雨の日などは濡らさないように注意が必要だ。

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