現在のロボット掃除機は、主に「ランダムナビゲーション」と「システムナビゲーション」と呼ばれる2種類の動き方がある。「ルンバ」に代表されるランダムナビゲーションは、ランダムな動きで部屋を何度も横切り、壁にぶつかる(近づく)と方向転換。これによって1カ所をさまざまな角度から念入りに掃除するが、結果的に何度も掃除する場所がある一方、掃除されていない場所も残りがちだ。また走行距離や掃除時間が長くなり、バッテリーを消費してしまう。
一方のシステムナビゲーションは、部屋を順次走査していくようなイメージ。重複して掃除する場所は減り、バッテリー消費は抑えられるが、壁にぶつからないようにしているため壁際にゴミが残りやすい。最近ではカメラを内蔵し、部屋をマッピング(地図作成)することで、より効率的に掃除を行うロボット掃除機も増えてきた。
360 Eyeも部屋をマッピングするタイプだ。上部のパノラマカメラは部屋を360度一度に捉え、物体の“角”など周辺の特徴を把握する。これをもとに三角法で自分の位置を特定することで正確なナビゲーションを実現したという。
画像を取り込むと、SLAMと呼ばれるソフトウェアが位置確認とマッピングを同時に処理。「360 Eye」は室内での正確な位置を把握し、効率的に掃除を行う。具体的には、充電台を離れるとまず部屋の中央まで進み、そこから四角いらせんを描くように外側へ掃除していく。部屋のドアを開けておけば、家中を掃除してくれる。
掃除中もマップは常時更新しているが、ドックに戻るとクリアされる仕組み。これは、家具の移動など室内の変化に対応するため。ただし、掃除の途中でバッテリーが切れそうになり、充電に戻るケースは除く。
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