使用方法は、測定対象の機器とUSB POWER LOADERのUSB端子を付属のケーブルで接続する。測定対象の電源が入ると、初期表示の「0.00A」が表示される。
この状態で「+」ボタンを押すと、負荷がスタート。LCDには負荷電流値が表示されるとともに、電流値の左側のマークが回転して負荷のロード中であることを知らせる。「+」ボタンを押すごとに、負荷を0.1アンペア単位で増やしていくことが可能で、負荷を減らしたい場合は「―」を押すと下げられる。
負荷動作時に「CURRENT/VOLTAGE」ボタンを押すと、電圧表示に切り替えることが可能。最後にボタンを押すと元の負荷電流表示に戻る。この切替動作は少し面倒で、できれば電圧と負荷電流を同時にチェックできると良かったと思う。なお、負荷動作時に「CURRENT/VOLTAGE」ボタンを長押しすると負荷電流表示に戻る。
負荷電流を上げていくにつれて電圧値は下がっていくが、4ボルトよりも降下すると自動的に負荷が中止される。このとき、LCDには負荷電流の最終計測値が表示される。なお、負荷動作時に内部基板の温度が60度を超えた場合でも自動的に負荷が中止される仕組みになっている。
自動停止や電源断などによって負荷動作が中断した場合は、負荷動作の時間が5分以上であれば負荷動作時間が記録される。記録されるのは直近の負荷動作時間が1件で、記録された時間を見るには、本体から一度ケーブルを外し、再度接続してから「CURRENT/VOLTAGE」ボタンを長押しする。
この機能を利用して、モバイルバッテリーなどに一定の負荷電流をかけて負荷動作時間を測定すれば、バッテリー容量をおおまかに計算することが可能だし、電流値を任意に設定できるバッテリー放電器としても使える。
このほか、センチュリーが発売している「USB Power Mater(CT-USB-PW)」など、USB電圧測定器と組み合わせることにより、USBケーブルの電圧降下をチェックすることもできる。
この「USB POWER LOADER」で手持ちのモバイルバッテリーやUSB ACアダプターを色々と測定してみたが、カタログスペック通りの性能を満たしていないものもあれば、思ったよりも高負荷に耐えられるものもあったりと、意外な発見があって面白い。無くてはならないものというわけではないが、この手の測定機器が好きな人にはおすすめだ。
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