前回は、「ブルーエア 450E」の技術的な特徴について説明したが、今回は実際に使ってみた感想を中心にリポートしていこう。
ブルーエアの空気清浄機の魅力は、なんといっても清浄スピードの速さだ。風量は3段階から選択可能で、風量が最大の「スピード3」すると排出口からかなりの風量が排出される。さすがに最大風量時はファンの音も気になるが、「スピード2」以下は意外なほど静かで、「スピード1」ではファンが回っていることをほとんど意識させない。
スペックを確認すると、「スピード3」の運転音は53dB、中間の「スピード2」では36dB、最も低速の「スピード1」では28dBとなっている。設置した部屋の暗騒音(何も動かさずに計測した騒音値)が33dBだなので、「スピード1」ならほぼ影響を与えないことになる。この静かさは仕事や勉強の際にとても助かる。
ブルーエアの空気清浄機は、「270E Slim」と「450E」はシロッコファン、最上位モデルの「650E」はプロペラファンを採用している。この静粛性は、ファンの羽根のサイズを大きくすることによって実現している。また、本体の材質にスチールを使っているため、共振音が抑えられていることも静粛化につながっている。このため本体は大きく重たいが、実際に部屋に置いてみると、不思議と大きさが気にならない。これは、ボディーカラーが壁に溶け込む白だというのもあるが、前面パネルや上部の操作パネルがゴテゴテとしていないすっきりとしたデザインであることも一因だろう。
ディスプレイの下にある操作パネルには電源ボタン、SPEED(運転速度)ボタン、TIMER(タイマー機能)ボタンと3個のボタンが装備されているが、カバープレートを被せればボタンが隠すことができる。操作は本体のボタンのほか、付属のリモコンでも行うことができるので、ふだんはプレートを開けずに済む。
このリモコンにはマグネットが内蔵されており、本体のスチール部分に貼り付けておくことができる。リモコンのサイズは薄型で手にすっぽりと収まるサイズだが、本体操作のほとんどをリモコンから行える。
風量は前述したように3段階で、リモコンや本体の操作ボタンによって切り替えられるほか、センサーで自動的に切り替えるモードも用意されている。センサーはニオイセンサーとダストセンサーの2つが排気側に付いており、ホコリが舞い上がったり、タバコの煙などの異臭を感じたりするとすぐに運転がオンとなる。風量の手動切替が面倒な場合は、オート(自動運転)のモードにしておけば、常にきれいな空気を味わえるというわけだ。
両センサーで感知した微粒子の量やニオイ物質の状態は、ディスプレイ上でそれぞれ3段階のフェイスマークで表現されるので分かりやすい。センサーで感知した結果を示すこのフェイスマーク表示は、オートモードだけでなく、手動切り替えの場合にも表示されるので、この表示を参考に好みの風量に切り替えられる。ディスプレイはボタンを押すと青く点灯し、数秒間経過すると自動的に消灯する。このほか、前面パネルの「Blueair」のロゴの隣にも稼働中であることを示す青いランプが搭載されている。
450Eの消費電力は69ワットで、オートモードにしておけば不要な運転を避けることができるが、さらに節電をしたい場合はオン/オフのタイマー機能も利用できる。タイマーは本体とリモコンの両方から設定可能で、電源が切れている状態で行う。設定可能な時間はオン/オフともに30分刻みで9時間30分まで設定可能。タイマー機能では、オートモードのほか、風量を指定して予約することもできる。
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