ソニーは、米ラスベガスで開催中の「2015 International CES」で、プラットフォームにAndroid TVを搭載した2015年の“ブラビア”新ラインアップを発表した。このうち上位モデルにあたる「X9000シリーズ」は“ハイレゾ対応”も実現するテレビだ。ソニービジュアルプロダクツの枡(ます)氏に新製品の企画意図を聞いた。
既報の通り、ソニーが“ハイレゾ対応”の液晶テレビ新製品としてCES会場に展示しているのは「X9400C」「X9300C」の2シリーズ。北米市場向けの新製品として紹介されているが、日本市場投入の見通しについて枡氏にたずねたところ、「現在検討を進めている」という回答を得た。
「X9000シリーズ」は、4K解像度液晶パネルの両サイドに独自の“磁性流体スピーカー”を配置したオールインワンのプレミアムモデル。「X9500/X9200シリーズ」など日本国内でも4Kブラビアの人気を牽引するプロダクトラインにあたる。「X9400C」は直下型、「X9300C」はエッジ型のLEDバックライトを配置しているところが大きな違いだが、オーディオの仕様は共通だ。
「企画意図としてはまず、放送コンテンツの音質をよりハイグレードに楽しめるテレビとして“ハイレゾ対応”を実現することで、ソニーらしさを打ち出したいと考えました。本体にはソニー独自の高音質化技術『DSEE HX』を搭載し、放送コンテンツの音声を最大48kHz/24bit相当にアプコンしてスピーカーから出力できるのが特長です」(枡氏)。
Android TVのプラットフォーム上で組み込まれた「Google Cast」は、「Chromecast」(HDMI接続の外付けスマートテレビアダプター)のフィーチャーをテレビにプリインストールしたかたちで提供されるもの。Android/iOSの端末にインストールしたGoogle Cast対応の動画・音楽再生アプリから再生コンテンツをWi-Fi経由でテレビに飛ばし、視聴できるようになる。Google Cast経由でストリーミング再生したコンテンツの音声部分もアプコンされるため、ハイレゾ相当のクオリティーで楽しめる。
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