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音声ガイド付きで簡単操作――ボーズのオンイヤー型Bluetoothヘッドフォンを聴くワイヤレスで行こう(1/3 ページ)

» 2015年02月25日 17時55分 公開
[山本敦,ITmedia]

 普段はiPhoneやAndroidスマートフォンを中心に音楽を聞いているという人も増えてきたようだ。ハイレゾを含む本格的な高音質リスニングを追求するならば断然ケーブルでつなぐヘッドフォン/イヤフォンがおすすめだが、より身軽に音楽を楽しみたいなら“ワイヤレス”もいかがだろうか? これから数回に渡って、手軽にワイヤレスオーディオを楽しむためのスタンダードであるBluetooth技術を搭載するヘッドフォン/イヤフォンから、注目度の高い製品をピックアップしながらご紹介してみたいと思う。初回はボーズの「Bose Sound Link on-ear Bluetooth headphones」だ。

ボーズのBluetoothヘッドフォン「Bose Sound Link on-ear Bluetooth headphones」

ボーズの音響技術から生まれた「SoundLink」シリーズ

 「BOSE」は1964年にアメリカで、マサチューセッツ工科大学(MIT)の教授を務めていたアマー・G・ボーズ博士が創設したオーディオブランドだ。心理音響学の分野にまで及ぶ広範な技術研究成果を、スピーカーやヘッドフォン、ホームシアターシステムまで全力投球で注ぎ込んできたボーズ博士は、ピュアオーディオからホームシアター、カーエンターテインメントまで、“いい音”を上質な環境で楽しむためのオーディオ製品の開発に邁進してきた。同社が世に送り出してきたヒットモデルである、アクティブノイズキャンセリングヘッドフォン「QuietComfort」シリーズや、ロングランヒットを続けるワンボックスオーディオシステム「Wave」シリーズ、あるいはホームシアターシステムの「Lifestyle」シリーズといった名前に聞き覚えのある方も多いと思う。

 ボーズは業務用・店舗向けスピーカーも開発している。大規模なイベントホールや、商業施設、カフェの壁面や天井に「BOSE」のロゴを付けたスピーカーを見つけたことはないだろうか。同社はコンシューマー、業務用の双方で多くのユーザーから支持を集めるアメリカ最大の音響メーカーの1つなのである。

 そのボーズが2011年に発売した「Bose SoundLink Mobile speaker」から、同社のBluetoothオーディオ製品の新しい歴史がスタートする。本製品のヒットが「SoundLink」シリーズとしての展開につながり、2013年に発売された手のひらサイズのBluetoothスピーカー「SoundLink Mini Bluetooth speaker」に広がる。本機は気軽にパワフルないい音でBluetoothワイヤレスオーディオが楽しめるスピーカーとして、ボーズのファン層を一般の音楽ファンにも拡大してきた人気モデルだ。そのボーズが耳に乗せるオンイヤータイプのBluetoothワイヤレスヘッドフォンとして、初めて製品化したモデルがこの「Bose SoundLink on-ear Bluetooth headphones」なのだ。

イヤーパッドのメッシュにL/Rをデザイン

 音響面のコア技術には、ボーズのヘッドフォンが長年採用してきた「TriPortテクノロジー」を搭載する。イヤーカップの内部にポートを設けることによって、音の抜けを良くして低音再生を強化するというものだ。これにより、コンパクトな形状の本体ながら深みのある低域とリズムの正確さ、全体にバランスの取れたサウンドを実現している。さらに音質補正機能「アクティブ・イコライザー」では、音の明瞭(めいりょう)さと力強さを高めてヘッドフォンリスニングに最適な音をつくり出す。

 音楽リスニングには直接関わらない所ではあるが、本機はワイヤレスヘッドセットでもあり、スマートフォンとのペアリング時にはイヤーカップに内蔵する2基のマイクでハンズフリー通話もできる。さらに明瞭な通話をサポートする技術として、ヘッドフォンの音量と周囲の騒音レベルを比較しながら音声を聞こえやすくするための「アダプティブ・オーディオ・アジャストメント・テクノロジー」も乗っている。騒音の多い場所でもクリアに通話ができて、風切り音などのノイズも効果的に低減してくれる。

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