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「300B」と「KT88」が同居――異色の真空管ヘッドフォンアンプ、フォステクス「HP-V8」を見てきた二子玉川で(1/2 ページ)

» 2015年08月07日 22時22分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 FOSTEX(フォステクス)は8月7日、都内に新しいショウルームを開設した。場所は、春に大型商業施設がオープンしてますます活気づく東京・二子玉川。東急二子玉川駅から徒歩3分の好立地だ。

駅からは高島屋SCの横を抜けて徒歩3分

 商業ビルの1階を使ったショウルームの広さは約60平方メートル。コンクリート打ちっ放しのお洒落な空間にプロジェクター完備のシアタースペースや各種ヘッドフォン・イヤフォンの試聴コーナー、スピーカーユニットの展示などをコンパクトにまとめた。室内音響はまだ反響が大きく、これから吸音材などを使ってチューニングしていくという。

ショウルーム全景

プロジェクターとスクリーンを完備したシアタースペース

窓際にヘッドフォンやイヤフォンのラインアップを展示

奥のほうにはスピーカーユニットがずらり

 展示コーナーには未発表の製品も見ることができる。例えば「T50RP mk3n」は、平面振動板を採用したセミオープン仕様のスタジオモニター。海外では既に販売されており、国内でも近日リリースする見込みだという。

オレンジのコードが印象的な「T50RP mk3n」

真空管ヘッドフォンアンプ「HP-V8」

 そして現在の注目は、フルサイズ(幅430ミリ)オーディオの真空管ヘッドフォンアンプ「HP-V8」だろう。「先例のないアナログ技術を駆使した」(同社)というだけあって、出力管の銘品として知られる「300B」と「KT88」が同居するユニークな構成になっている。

「HP-V8」

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