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ワイヤレスイヤフォンにモーションセンサーを搭載! 「Jabra Sport Coach Wireless」を試すワイヤレスで行こう!(3/4 ページ)

» 2015年08月18日 15時48分 公開
[山本敦ITmedia]

「Jabra Sound」アプリとの連携で何ができるのか

 トレーニングメニューができあがったら、「音楽」をタップして再生プレーヤーアプリを選ぶ。ここで「Jabra Sound」以外のプレイヤーアプリを選ぶこともできる。実は「Jabra Sport Life」アプリと「Jabra Sound」アプリの連携はそれほど密接ではなく、ここの「音楽」のメニューから選択したアプリを、トレーニングの開始とともにキックして起動するだけなので、トレーニング中に聴きたい楽曲やプレイリストは、あらかじめ選択した再生アプリから選んでおく必要がある。「AWA」や「LINE MUSIC」など音楽配信系のアプリを選ぶこともできるので、それぞれのサービスでスポーツに最適な音楽プレイリストを選んで活用できるのは便利だ。

音楽プレイヤーは「AWA」など配信サービス系のアプリも選択ができる(左)。トレーニングを開始。経過時間や回数に応じてメニューをこなしていく(右)

トレーニングを終了。運動量と経過時間が表示される(左)。トレーニングの履歴はグラフでチェックできる(右)

 なお「Jabra Sound」アプリへの楽曲追加は、端末のメインの音楽プレーヤーアプリに保存している楽曲が自動で読み込まれる仕組みだ。Xperia Z2の場合は「ミュージック」アプリになるが、アーカイブに多く保存していたFLAC形式の楽曲が「Jabra Sound」で再生できなかったのは残念だった。

 「Jabra Sport Life」に戻って、「スタート」をタップしてトレーニングを始める。イヤフォン本体のモーションセンサーが、ユーザーが体を動かしているかどうかを感知。メニューごとにこなした回数や経過した秒数をカウントしながら記録を残していく。なおモーションセンサーの精度としては、ユーザーが“走っているか”、“腕立て伏せをしているか”など動きの内容までは解析できない。そのためか、時々体を動かしたはずなのにカウントが追加されないこともあった。より精度の高いモーション解析を行うなら、心拍センサーも内蔵する姉妹機の「Jabra Sport Pulse Wireless」を使うのがベターだ。

 トレーニング中はスマホを側に置いて、各メニューの経過をアプリの画面でチェックすることになるが、例えば「ハイジャンプ」から「腹筋」へメニューが移行すると、スマホの画面を見るためにはかなり体勢を変えなければならない。こんな時にはスマホだけでなく、スマートウォッチを使って手首の位置でトレーニングの経過が確認できたら便利だろうなと感じてしまう。近い将来、スマートウォッチのアプリと連携できるようにもなってほしい。

 またクロストレーニングのメニューをこなした後、「停止」をタップしても、再生される音楽が終了しなかった。他社製のアプリは仕方ないが、「Jabra Sound」アプリを使っている時はトレーニングの終了とともに音楽もフェードアウトするなどの連携ができてほしい。さらに欲をいえば「Sprot Life」アプリに音楽プレイヤーを内蔵したり、プレイヤーに保存されている楽曲の内容解析にまで踏み込んで、トレーニングの強度に合わせて最適な音楽を再生するなど、作り込みの強化にも期待したい。

Jabra SoundアプリはJabraの製品パッケージに付いてくるアクティベーションコードを入力すると使えるようになる(左)。Jabra Soundアプリへの楽曲の読み込みはミュージックアプリに登録されているものを自動で読み込んでくる。FLAC形式のファイルは再生できなかった(右)

 続けてイヤフォンを身に着けてジョギングもしてみた。やはり16グラムという軽さは大きなメリットになるし、耳にしっかりとフィットする安定した装着感が実現されている。本体に付属するクリップで、ケーブルを適当な長さに首の後ろ側でまとめられるので、ぶらついて煩わしく感じることがないし、タッチノイズも全く気にならなかった。1キロメートル走るごとに音声ガイドが走行距離やスピードなど、トレーニングの経過状態を声で知らせてくれる。日本語のボイスガイドは発音がとても流暢なので、トレーニングに集中できるのもよかった。

楽曲再生時のプレイヤー画面(左)。設定からドルビーのサウンド機能をオンに。本機で音楽を聴く場合は基本がオンで良さそうだ(右)

 「Jabra Sound」アプリで指定できるドルビーサウンドの機能は、オンにすると中低域が肉厚になって、リズムセクションやボーカルの鮮やかさが増してくる。常時オンにして使ってもいいぐらいだ。

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