ボディカラーの次は、中身の進化を見ていきましょう。注目は画面をプレスするジェスチャー「3D Touch」の搭載です。奥行きの操作は、軽く画面をプレスする「Peek」(=ちらりとのぞく)と、深く押しこむ「Pop」(=ポンと出る)の2段階に分けられます。
例えば、標準の「メール」アプリでは、受信ボックス画面でメールを軽くプレスすると、ブブッとした震えとともに、メールのプレビューウインドウが表示されます。
そのままさらにぐっと押し込むと、もう一度ブブッと震えてウインドウがポンッと画面いっぱいに広がり、メールを開くことができます。Peekしただけで内容が把握できる短い用件だったら、そのまま指を離すことで、プレビューウインドウが閉じられ受信ボックス画面に戻ります。
「Safari」でも同じく、リンクをプレスしてリンク先のプレビューをのぞくことができます。ただ、筆者はリンクを長押しして「バックグラウンドで開く」操作が多かったので、最初は“長押し”と“プレス”の違いを認識できるのか不安でした。
しかしアップルのテクノロジーにそんな心配はいりませんでした。指先の圧力を認識する3D Touch搭載のRetinaディスプレイ、圧力の微細な変化を測定する容量性センサー、心地よくリアルタイムに振動を伝えるTaptic Engineを組み合わせ、これらすべてが融合してハイクオリティなユーザー体験を生み出しています。
長く使っていくうちに不満は見つかるかもしれませんが、1週間ほど試用で“長押し”と“プレス”はほぼ誤作動なく操作できています(ホーム画面の端をプレスしてマルチタスク画面を呼び出す操作はちょっとコツがいるかも)。利き手でない左親指で、斜めからPeek&Popしても反応する完成度の高さには驚きました。
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