「地方によってなぜ呼び名が違うの?」「関東と関西、違う呼び名でも中身は一緒?」そんな日本の言葉を1日1つずつ紹介していく「意外と知らない日本の雑学」。
関西の大学生が関東の大学生と話すとき、学年の呼び方で混乱するときがあるそうです。関西で大学生は一般的に自分の学年を表現するときは「○回生」といい、留年した場合も、5回生、6回生と表現していきます。それに対して関東で留年した場合は、ずっと留年した学年のまま「また来年も4年生だ……」などと表現します。
なぜ、関西の大学では「○回生」というのでしょうか。歴史をたどると、京大より20年早く設立された東京大学は、それぞれの学年で所定の単位を取得しないと進級ができない制度でした。これに対し創立時の京大は留年せずに学年進級できるため、入学してからの在籍年数を表す意味で「回生」という呼称を用いたようです。
そこから、京大の影響を受けた関西の大学を中心に「大学○回生」との呼び方が広まったようです。呼び名が違ったのは、制度の違いからだったんですね。
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