ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は3月16日、米サンフランシスコで開催中のゲーム開発者会議「GDC」にて、プレイステーション 4(PS4)用のVR対応ヘッドマウントディスプレイ「PlayStation VR」(PS VR)を10月に発売すると発表した。
日本、北米、欧州、アジアで発売する。各地域での価格は4万4980円(税別)、399USドル、399ユーロ、349ポンド。
発売と同時にPS VR専用タイトルとして6本のゲームが収録された「THE PLAYROOM VR」を無料配信するほか、230社以上(日本だけで34社)のメーカーが対応ソフトウェアの開発参加表明をしている。
PS VRの発売から2016年末までに、「Eagle Flight」「EVE: Valkyrie」「Headmaster」「Rez Infinite」「Wayward Sky」「RIGS: Machine Combat」「League」「つみきBLOQ VR」「Until Dawn: Rush of Blood」「PlayStation VR WORLDS」など50本以上のタイトルが発売される予定だ。エレクトロニック・アーツ、DICE、Lucasfilmは、PS VR対応の「Star Wars バトルフロント」を開発中という。
PS VRは仮想空間内で視界を覆う巨大スクリーン(最大225型/横幅5メートルのスクリーンが2.5メートル先にあるように感じられる)に、専用ソフトウェアタイトルを映し出してVRの体験が楽しめるほか、映像コンテンツ、シェアプレイ、Live from PlayStationのソーシャル機能など、PS4のさまざまなコンテンツや機能を映し出すシネマティックモードも備えている。全天球カメラなどで撮影された360度全方向を見渡せる写真や動画の表示にも対応する。
製品には、VRヘッドセットとプロセッサーユニットのほか、VRヘッドセット接続ケーブル、HDMIケーブル、USBケーブル、ステレオヘッドフォン(イヤーピース一式)、電源コード、ACアダプターが付属。「PlayStation Camera」(税別5980円)は別売だ。
現在、VR対応ヘッドマウントディスプレイは、スマートフォンに紙製のヘッドマウントディスプレイをかぶせる簡易的なものから、スマートフォンに専用のヘッドマウントディスプレイを装着してより体験レベルを高めたもの、そして主にミドルレンジクラス以上のグラフィックスカードを搭載したPCで利用する高性能なものまで用意されている。
他社の高性能VRヘッドマウントディスプレイとしては、Oculus VRの「Oculus Rift」(税込9万4600円)が3月末、HTCの「HTC Vive」(税別11万1999円)が4月に出荷される予定だ。これらはハイスペックなPCが必要で、本体の価格も10万円クラスとなっている。一方のPS VRは4万円台で、PS4と組み合わせて利用できるため、比較的安価に環境をそろえられる。
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