最近話題の「アクションカム」ってどんな映像が撮れるのか。そんな疑問にお答えするべく、「映像確認用のモニターをがある手頃なモデル」を4台ピックアップし、比較してみる企画の後編をお届けする。使いこなしのテクニックを伝授するというよりは、アクションカムを初めて使ってみようという人向けの内容になっている。
取り上げた4機種は、GoProの「HERO4 Silver」、ソニーの「HDR-AS50」、リコーの「WM-G2」、カシオ計算機の「Outdoor Recorder EX-FR100」だ。機能の比較は、前回掲載したそろそろ持っとく? モニター付きのアクションカム4モデルを比較(機能編)をご覧いただきたい。
さて今回は、実際にそれぞれの機種で撮影した映像を比較してみよう。そのために1日でいろんなバリエーションを録ったのだが、さすがに動画を撮り続けるとバッテリーはぐんぐん減る。
GoPro HERO4 Silverは背面のモニターをオフにする機能があるので、それをマメにつかって不要なときはオフにしちゃう運用が基本になりそうだ。
ソニーのHDR-AS50とカシオのEX-FR100は、カメラ部とコントローラーの両方を別々に充電する必要があるが、どちらもコントローラーよりカメラ側のバッテリーが先になくなる感じ。
いずれにせよ、楽しむなら予備バッテリーかモバイルバッテリーは必須といっていいだろう(EX-FR100はバッテリー内蔵タイプなので予備の用意はできない)。
では、まず自転車に装着して1周5分ほどのサイクリングコースを走ってみる。
こんな感じである。ものすごく怪しいスタイルだけど、この状態でサイクリングコースの外には出てないのでご容赦を。
GoProのHERO4 SilverとソニーのHDR-AS50は自転車のハンドルに装着するための純正マウントを使用。カシオのEX-FR100は自転車側にRAMマウントのマウントを装着し、そこにカシオの三脚用マウントを介してカメラをセット。WM-G2はカメラ用のクランプヘッドで自転車のステムを挟み込み、そこに装着した。なおWM-G2には純正のハンドルバーマウントも用意されているが、今回は借りることができなかったため汎用のものを使っている。
では実際に走ってみる。自転車に装着すると細かな振動をかなり拾うので、基本的に手ブレ補正はオンにしている。5分まるまるは長いので、約1分にカットしたものを。
何周かした中から選んでいる。木立の中を走るため、日向と日陰が繰り返し現れる上に、圧縮率の差が如実に出てしまうというアクションカム泣かせのコースであることを念頭に置いていただきたい。
4機種の中では、よかったのがHERO4 Silver。細かく振動はしているものの、振動による歪みも気にならず、動画も滑らか。ソニーのHDR-AS50はちょっと振動を拾っているが、露出は安定していてディテールもそれなりに出てる。リコーのWG-M2はコントラストが高めで見栄えのする絵で録ってくれる。カシオのEX-FR100はファイルサイズが他の半分以下と圧縮率が高いこともあり、こういう圧縮泣かせなシーンでは画質の劣化が大きい。
(モデル:小安悠衣香/オスカープロモーション)
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