シャープは4月21日、4K対応テレビやBlu-ray Discレコーダーの新ラインアップとともに、新コンセプト商品となるAQUOS専用ネットワークプレーヤー「AQUOSココロビジョンプレーヤー」を発表した。人が近づくとテレビの電源を入れ、見逃し配信などの情報を声で教えてくれるスマートなセットトップボックスだ。
ロボット型の携帯電話「ロボホン」と共通の技術やノウハウを活用した「ココロプロジェクト」第2弾。Android TVプラットフォームを採用しており、動画配信サービスやゲームなど、多彩なアプリを追加できるほか、「Netflix」などの4K動画配信にも対応した。既存の4K AQUOSユーザーは、4Kコンテンツのネットワークプレーヤーとして活用できる(テレビがHDMI 2.0/HDCP2.2に対応している必要がある)。
さらにシャープでは、ココロビジョンプレーヤーの発売に合わせ、動画配信事業者のビデオマーケットと協力して専用VoDサービス「COCORO VIDEO」を6月10日から提供する計画。テレビドラマやアニメ、新作映画など13万本以上をそろえる。
サービスプラン | 料金(税別) |
---|---|
プレミアムコース | 月額500円 |
プレミアム&見放題コース | 月額980円 |
NHKオンデマンド 見逃し見放題パック | 月額900円 |
NHKオンデマンド 特選見放題パック | 月額900円 |
ココロビジョンプレーヤーは、人が近づいたことをセンサーで感知するとテレビを起動し、あいさつをする。さらに視聴履歴などを元に学習したユーザーの嗜好に基づき、これから放送される番組やVoD作品を見つけてささやく。
「こんばんは、○○(番組名)を今週も見逃さないでください」
またユーザーが毎回見ているドラマなどの最新回が録画されると、「先週見たドラマ、いかがですか?」などと訊ねる。逆に毎回見ている番組が放送されたのにテレビやレコーダーで録画されていなければ、VoD内のコンテンツを検索して表示。“見逃し視聴”をアシストしてくれるのだ。
お目当ての番組を音声で検索することも可能。リモコンのマイクボタンを押し、「先週のサッカーの試合は?」などと話しかけると、AQUOSの外付けHDDやAQUOSブルーレイで録画した番組を検索し、結果を表示してくれる。もちろん番組名やタレント名など各種キーワードで検索可能だ。
こうした外部機器との連携は、機器制御にHDMI CEC(AQUOSファミリンク)、録画番組情報などの伝送にはネットワーク(AQUOS CONNECTのコマンド)を利用している。ココロビジョンプレーヤーのリモコンが1つあれば、テレビやレコーダーのほか、同社製シアターシステムを含む周辺機器もまとめて操作できるほか、視聴履歴の学習機能ではテレビ側の履歴まで参照するという。ただし、テレビ、ココロビジョンプレーヤー双方の視聴履歴を利用できるのは同時に発表された3シリーズ(XD45、US40、U40)のみで、2015年以前の対応モデルでは、プレーヤー側の視聴履歴のみとなる。
複数の録画機とVoDを横断して便利な機能を提供するココロビジョンプレーヤーだが、一方で気になる部分もある。
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